シャープ、200人体制の専門組織 新規事業黒字化狙う
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD100R5_Q3A610C1TJ0000/
報道を読んで不思議に思ったのが、投資額が明確になっていないことだ。
会社を運営するには「ヒト・モノ・カネ」の3大要素が必須で、明確になっているのは余剰感のある「ヒト」のみだ。
「モノ」に関しても、新規事業なのだから基本的に設備投資としての「カネ」が必要である。
「カネ」の計画が不明瞭で事業がうまくいくことはまず無い。
例えば、教育部門を立ち上げる際に、新型のタブレット端末を学校に納入する計画を立てたとする。
そのためにはまず、予算や教育方針の決定権がある地方議員や教育委員会の説得は必須だろう。
無論、それなりの場所で飲食接待の一つくらいは必要になってくる。
すき焼きを食べさせたり銘酒を飲ませたり、場合によっては女性のいる店が必要かもしれない。
さて、こういった経費を経理が落とすだろうか?
コスト圧縮を進める経理部としては、割り当てられていない経費など落とせるわけがない。
結果、営業活動もままならない状態で部門が維持されることになり、社員の年間平均賃金627万円に年金、社会保険など200人分の人件費が丸損になってしまう。
例に出した教育はまだマシな部類で、ロボットなどはそれこそ億単位の研究開発、設備投資を長年に渡り行わなければ黒字には成り得ない。
シャープは新規事業への投資計画を早期に適時開示にて公表するべきだ。
このままでは新たなキャッシュの大出血を起こすことになる。