Abe_Reiji-2013さんのブログ

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先物による売りに翻弄され、弱気モードが強まるのか

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こんばんは!

 

今日は一応日経平均の東証終値は前日比+241.14の12,686.52となり、率にして+1.94%で終わりました。

 

前日終値との比較で見ると良く反発したように見えます。

 

しかし、昨晩のシカゴ日経平均は終値が12,975円でしたから、そこから見ると約288円のマイナスとなったともいえるのです。

 

また、主力の大型輸出株の構成比が日経平均よりも大きくなっているTOPIXは東証終値は前日比+12.28の1,056.45となり、率にして+1.18%で終わりましたから、日経平均よりも上昇率が低くなっています。

 

昨日は日経平均の下落率よりTOPIXの下落率は小さかったので、案外下落していないイメージだったのですが、今日は日経平均ほどに反発した感じがしなかった投資家が多かったものと思われます。

 

実際トヨタを例に出すと終値は昨日と全く同じとなったほか、ソニーは-7円の1,923円、シャープは-1円の417円と有名な電機メーカーでも僅かとはいえ下落し、三菱UFJは-10円の567円、三井住友は-10円の3,990円、みずほは-3円の186円とメガバンク3行が揃って下落しており、反発しなかった主力株も多かったのが実情です。

 

そうした点がより反映され易いTOPIXの上昇率が日経平均よりも低くなったのはこうした事情が反映したものなのです。

 

また、今日も先物がかなり動いて相場変動が起きており、いわゆる先物主導の相場展開だったのです。

ところが、日経平均の寄与度が大きく、それ故に先物の裁定売買の対象となって平均株価を牽引する銘柄の代表格であるファーストリテイリングは+390円の28,940円、ファナックはは+220円の14,390円となっており、日経平均より上昇率が低くなっていますから、こちらを見ていても主力株が大きく上昇していないので、力強く反発したようには思えない形になっています。

 

それに対して、三菱地所は+113円の2,327円、三井不は+137円の2,747円、東急不は+39円の924円と不動産大手3社は揃って日経平均を上回る上昇率となっていますから、こうした不動産銘柄の上昇が株価を支えた側面が強いようです。

 

今朝の日記に書いたとおり、3日連続してシカゴ日経平均が約13,000円で終えているのですから、この辺りを底堅いラインと見ることも出来るのに、その奪回に失敗したのです。

 

この結果を見る限り、東証の市場参加者たちは今日も弱気モードに支配され、先物を動かした人たちに振り回されたといえそうです。

 

昨晩のシカゴ日経平均は終値はドル円が95.3円くらいで12,975円でしたが、米国時間の朝9:45頃にドル円が94.3円くらいになって12,650円となっていて、NY市場が開いている時間帯の実質的な最安値となっています。

 

この水準を意識したのか、実は今日の東京市場の日経平均は9:59頃にドル円が94.4円くらいになって10:06頃に12,629.31円という最安値をつけていますから、為替相場も合せて動かすことで米国の昼間の最安値を意識させ、そこへのさや寄せを行うことに成功しているのです。

 

その後円相場の落ち着きもあって14:21頃に12,900.65円という今日の最高値まで値を戻し、12,900円のラインを突破したのですが、最近売り方優位の日に良く見られる14時代後半からの仕掛け的な売り崩しによる下落を演出され、結局は米国市場での最安値並みの12,600円台と12,700円の奪回すら出来ない形で終えてしまったのです。

 

いくら先物主導で振り回されたとはいえ、市場参加者が弱気モードでなければもう少し上のラインまで値を戻した筈です。

 

そう考えると、東京市場の参加者は最近の先物主導の下値模索に怯えており、すっかり弱気になったままと見て良さそうです。

 

株や為替などの相場は心理戦で決まる・・・とされているので、低迷が続いてしまうのでしょうか?

 

ちょっと気掛かりな相場展開でした。

 

なお、いつもの様に主要銘柄を見て行きますが、今日は相場水準に大きな影響を与えているドル円相場の動きとそこでの先物の影響も出来高と合せてみてみたいと思います。

15件のコメントがあります
  • イメージ
    Abe_Reiji-2013さん
    2013/6/14 18:41
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    今日は為替相場の変動と日経平均の変動を確認したいと思います。

     

    為替相場での円高ドル安が急速に進んだことを受けて、平均株価も急速に下落し、9:59頃にドル円が94.4円くらいになったのを受けて日経平均が10:06頃に12,629.31円という最安値をつけています。

     

    このドル円相場と日経平均の水準は米国時間の朝9:45頃にドル円が94.3円くらいになって日経平均先物が12,650円と米国時間の最安値を付けたのとほぼ同じです。

     

    そして、シカゴのドル円の先物の出来高つきのチャートを見て頂くと明確なように、この円高ドル安局面の辺りで出来高が急増しており、先物による仕掛け的な円買いドル売りが行われて円高ドル安が作り出されたことが判ります。

     

    そして、これを受けて日経平均先物も出来高が急増して売り込まれて下落しており、まさに為替相場と平均株価の両方で仕掛け的な売りが行われてさい安値を演出されてしまったことが判ります。

     

    その結果、SQの後に下落すると相場の形が良くない…という見方を裏書することに成功し、それを受けて東京市場の参加者達は弱気モードを一層募らせることになったのでしょう。

     

    まさに売り方の完全なる勝利なのです。

     

    心理戦を熟知して振り回す彼らにどう対応していくのか、買い方の主力を演じる日本などの年金筋の機関投資家は考える必要がありそうですね。

    なお、出来高つきのドル円先物のチャートはシカゴのCMEのもののため、時間は日本と10時間ずれていて、相場の表示も100ドルが何円かの表示になっています。

     

    そのお陰で円高の時は上昇、円安の時は下落する形になっています。

     

  • イメージ
    Abe_Reiji-2013さん
    2013/6/14 18:49
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    いつもの様に日経平均寄与度の大きい代表銘柄であるファーストリテイリングとファナックを見て以降と思います。

     

    日経平均寄与度が高くSQの算出値に大きく影響するせいか、今日は朝の寄付きが断トツに大きな出来高となっており、出来高グラフを見ているとザラ場は出来高があるかどうかわからないほどのレベルでずっと推移し、後場の寄り付きすらもザラ場より出来高が増えているのに増えているのかどうか判らない状態になっています。

     

    とにかくSQの攻防以外は具体的な出来高を数字で確認でもしない限り、売りや買いの仕掛け的な動きの分析が出来ないレベルなのです。

     

    もちろん、価格推移自体は日経平均の上昇や下落とほぼ同じ傾向で生じているので、日経平均などの先物や為替相場の変動を見れば、その仕掛けは判るとしか言いようがありません。

     

    日経平均の終値の維持のために両銘柄共に大引けの出来高が増えて株価が直前より高めに終えていることから最終的には買い方の仕掛けで少し押し戻して終えたことが判ります。

     

    朝の寄付きが断トツに大きな出来高で、大引けが少し出来高が増えているということに象徴されるように日経平均の株価の操作を狙った仕掛けの典型でしょう。

  • イメージ
    Abe_Reiji-2013さん
    2013/6/14 18:51
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    日経平均寄与度が比較的高いことで知られるほかの3社を見てみると、何れも前日比で見ればプラスを維持しており、終値でも京セラと信越化学は日経平均以上の上昇率となって、平均株価の上昇を演出するのに僅かとはいえ、貢献しています。

     

    しかし、ホンダは終値で+25の3,445円と1%未満の上昇に留まり、今日の戻りの悪さを象徴する形になってしまっています。

     

    また、ホンダと信越化学は朝の寄付きの初値より大引けで付けた終値の方が下落しているほか、京セラが初値より終値が下落していないものの寄り付き直後の9:04に付けた前場の最高値を下回るなど良好な相場展開とはなりませんでした。

     

    なお、朝10時ごろや大引けの前の15分ほどで大きく下落しているのは多くの主要銘柄や平均株価の動きと同様のものとなっています。

  • イメージ
    Abe_Reiji-2013さん
    2013/6/14 18:53
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    自動車メーカー3社について見てみると、各社共に朝の寄り付きから見た場合には基本的には右肩下がりになっており、軟調な形で推移しています。

     

    特にトヨタが前日と同じ終値となって全く反発せず、ホンダも日経平均以下で1%に満たない上昇率となり、下落率が高かった分反発による上昇率が大きくなっても良い筈のマツダが+6円の352円と2%未満で日経平均並みに終わるなど自動車メーカーは軒並み反発は平均以下となってしまいました。

     

    為替相場の円高ドル安を受けて、為替の水準で利益が変動しやすいと見られていることから、上昇し切れなかったのでしょう。

     

    なお、今日も日経平均寄与度が高い銘柄のホンダは朝の寄付きよりも少ないとはいえ大引けで出来高が増えており、日経平均の攻防の影響が表れていると言えそうです。

  • イメージ
    Abe_Reiji-2013さん
    2013/6/14 18:55
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    ソニーとシャープ、日立の電機メーカー3社を比較すると共にほぼ右肩下がりになっていますが、日立だけは終値が前日比プラスで終えています。

     

    しかし、その日立ですら前日比+12の643円と上昇率が2%を割り込んでおり、日経平均の上昇率を大きく上回ることは出来ていませんから、電機株も決して良好な相場展開といえないのは自動車株と同様です。

     

    また、3社共にSQを巡る攻防の影響で朝の寄付きが断トツに大きな出来高となっており、比較的個人投資家が多く売買しているソニーとシャープですらザラ場は出来高の変化があるかどうかわからないほどになっています。

     

    このように弱気モードになった参加者が多いために普通の売買の少なくなっているところに、SQ絡みの朝の売買が重なった影響が如実に現れた出来高推移となっています。

  • イメージ
    Abe_Reiji-2013さん
    2013/6/14 18:58
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    メガバンクについて見てみると三菱UFJは-10円の567円、三井住友は-10円の3,990円、みずほは-3円の186円とメガバンク3行が揃って下落して終わっています。

     

    しかも基本的に右肩下がりであることも同じですし、朝の寄付きが断トツに大きな出来高となっており、やはり、SQ絡みの売買が大きく影響しています。

     

    そのため、普段は1株単価が安くて個人投資家のザラ場での売買が多いことが影響して他の2行とはかなり異なる独自の動きとなっているみずほですら、ザラ場の出来高がほとんど低レベルで横ばいになっているように見えるなど、通常とは異なる出来高推移のグラフとなっています。

  • イメージ
    Abe_Reiji-2013さん
    2013/6/14 18:59
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    不動産大手3社について見てみると、特段ザラ場で大きな下落をしてしまって右肩下がりとなっていません。

     

    三菱地所は+113円の2,327円、三井不は+137円の2,747円、東急不は+39円の924円と不動産大手3社は揃って日経平均を上回る上昇率となっているのも特徴的です。

     

    もちろん、朝の寄付きが最も出来高が多くSQ絡みの売買の影響はここでも明確に現れているため、本来ならもう少し明確に判りそうなザラ場の出来高の変化がここでも非常に判り難くなっているのは他の主要銘柄と共通しています。

     

    しかし、為替相場の影響がない業種であるせいか、日経平均が為替を理由に急落した10:00ころには三菱地所と三井不動産は急落していません。

     

    ただし、日経平均の最安値を付けた時間帯より後の10:30少し前に両社共に前場の最安値を付けるなど、為替動向を理由とした平均株価に影響されなかったわけではありませんでした。

     

    また、理由は不明ですが、東急不動産だけは9:49から下落が進んで10:06に917円まで下落して日経平均の傾向と同じタイミングで下落する形となっています。

  • イメージ
    yoc1234さん
    2013/6/14 19:43

    こんばんは。

     

    いつも細かい分析ありがとうございます。

     

    暑さにやられてそれどころではありません。

     

    病院に行きましたが、行きは自転車で70kmぐらい出して

     

    下り、帰りは途中で山で休憩。

     

    ブドウ糖なめながら帰りました。

     

    朝なのにすごい暑さ。

     

    調度株みたいな動きでした。

  • イメージ
    しろちんさん
    2013/6/14 19:46
    こんばんは(^^)
    電気、バンクは毎日みてますが、日経は上げてるのに引けはマイナスが多かったですね。
    これ以外が上がってるんだなと思ってましたが、不動産が上がってたんですね。

    しかし何かパッとしない毎日です。
    やはり操作されてるんでしょうか?
    そろそろ上がらないと更に参加者減りそうですね
  • イメージ
    りす栗さん
    2013/6/14 19:53

    こんばんは。

    信用評価損益率がかなり悪化しているようで人々の買い余力が減っているのでしょう。

    私みたいなキャッシュポジ中心の(売り坊)は買ってないし(^^)。

     

    ただし損益率の位置は過去のデータと比べてすごく悪いということでもなさそうで、やはりアベノミクスで調子狂っちゃって個人の資金管理が行き届かなかったか、無理してるのかな?

  • イメージ
    Abe_Reiji-2013さん
    2013/6/14 20:25

    りす栗さん、こんばんは!

     

    そうそう、あまりにも自由に先物で振り回されているから、キャッシュポジションに早めに戻した人は様子見が多いし、信用取引をしている人たちの中で特に買いを中心としている人(ほとんどの個人はこちらだそうですが・・・)は買い余力が減少して新たに買うのは難しそうですから、買い手が不在に近いかもしれませんね。

     

    でも、とあるニュースによると多くの個人投資家は損している銘柄の処分を嫌がるので、信用取引の評価損益がプラスだったアベバブルの上昇が続いた時期の方が異常だそうですね。

     

    今の様な評価損益がマイナスの方が普通だそうだから、そのことを持って過剰に不安がる必要がないそうです・・・でも慣れてない人がギリギリまで買い込んでいると追証の処分売りで需給悪化が長引くかもしれませんね。

     

    その点を気にする必要がありそうですね。

     

     

    しろちんさん、こんばんは!

     

    昨日は大手銀行や大手製造業は日経平均より売り込まれていませんでしたが、今日は逆に大手銀行や大手製造業がしばしば下落しており、日経平均の数字で見ると実態を勘違いしそうです。

     

    じっくりと見て考えるのが必要だと思います。

     

    不動産が上がっているのは、私も調べてみて意外でした。

     

    参加者を追い込もうとしているように思えるから、まだ上昇に転じないかもしれませんが、それとも彼らを活かさず殺さずで資金を入れさせて損を出させ続けるのか、売り方の投資家の考えも推測していかないと訳が判らない相場展開に入りつつあるようです。

     

     

    yoc1234さん、こんばんは!

     

    今日も株式も為替も相場は暑かったです・・・暑苦しい先物筋に振り回されて!?

    確かに今の相場は山のようで登りも下りもきついですね・・・時々ブドウ糖でもなめて冷静に成る必要がありそうです。

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    りす栗さん
    2013/6/14 21:14

    自分の浅い経験に照らして想像するのですが、大きな下げのとき、利確やLCもそれなりにあったはずなのですが、その後の続落で、実は2周目、3周目、、でやられたって人がけっこうあるんじゃないでしょうかしら。とくに初心者のうちは買いで損するとまた買いで取り返そうとするし、買いで利益が出た場合でも次下がったらもっと買う、とか思っちゃっただろうし。

  • イメージ
    Abe_Reiji-2013さん
    2013/6/14 21:27

    りす栗さん、こんばんは!

    確かに信用取引は本来は売り買い両方出来ますが、個人投資家のほとんどが買い一本やりだそうですね。

     

    そして、今回はあまりにも急激で延々と上昇し続けた相場の後なので、チャート分析を下手にすると買いのサインが出ることもあってか、かなりの人がもう一度残った資金で下値のつもりの買いを入れたと想像しています。

     

    さらに都合の悪いことに最初の暴落に比べると後の暴落の方が1日で見たら小さいので、徐々に下がっていく終値をベースにロスカット価格を調整してしまうと、先日の1000円を超える暴落の比で生じた損失を超えても保有し続けて、損失が増えているケースも多いかと考えています。

     

    自動のロスカットって、あまり小さな下落で設定したら、下がるたびに損失確定になってしまうし、大きく設定し過ぎると中途半端な規模の下落では役に立たないし。

     

    やはり、自分で損切りのラインを決める必要がありますが、難しいのでしょうね。

     

    先物で動かす連中はその辺の心理を利用しようとするから、気をつけて参りましょう!

  • イメージ
    なおきちんさん
    2013/6/14 22:20
    こんばんは!
    分析を拝見させて頂きました。
    自分は頭が悪く細かいところまで理解できませんが、
    売り方がうまいのは分かりました。

    こうゆう分析って大事ですよね。
    どこのラインが強いかとか次の日の相場でも活用できますよね。

    いち早く為替にとらわれない相場がくるのを祈っております。。。

    こないなー。

  • イメージ
    Abe_Reiji-2013さん
    2013/6/14 22:39

    なおきちさん、こんばんは!

     

    こうした分析は終わってからしか出来ない側面があるので、それが必ず明日以降の相場に役立つかどうかは別かもしれません。

     

    ただ、相手の動き方を知っておくと、急に流れが変わったときに危険を避けることが可能になるかもしれないとは思います。

     

    まあ、色々と維持って弄べる人たちがいる以上、彼らの作り出す流れを上手く利用していくしかないかと思っています。

     

    慌てずにじっくりと構えて振り回されすぎずに参りましょう!

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