昨日の米国株式相場は高安まちまちで前日比ほぼ変わらずだった(DJIA -9.53 @15,238.59, NASDAQ +4.55 @3,473.77)。しかし、本日の日本株全般は反落した。東証1部では上昇銘柄数が473に対して、下落銘柄数は1,174となった。騰落レシオは75.08%へ低下した。東証1部の売買代金は2兆7149億円で、昨日に引き続き3兆円割れとなった。様子見が増え、買いが引っ込んだようである。昼休みに日銀の金融政策決定会合で現状維持が発表されると為替レートが円高方向へ進んだことを嫌気して株が売られたと解釈できる。しかし、その材料がなくても昨日の大幅高の反動でこれくらい下げたとしても自然である。
TOPIXも日経平均も陰線で反落し、昨日の陽線に本日の陰線が包まれる「包み線」となった。どちらも下向きの10日移動平均線の下にあり、時の利は売りが続いている。時の利が売りの領域では、下げ易く陰線となる確率も高い。
TOIPIX -11 @1,101
日経平均 -197円 @13,318円
株も売られたが、10年国債も売られて利回りが上昇した。資金が株式市場からも債券市場からも逃げたと解釈できる。現金の形での待機資金が増えたか?

業種別で見ると、パルプ・紙、建設、保険、証券、銀行以外の業種は下げた。株式相場全体が下げても証券が下げなかったことは注目に値するのではないか?