最近のボラでアベノミクスが失敗だって騒ぎだした人達がいる。
池田信夫なんかがその筆頭で、もうアベノミクスは終わりだみたいな事を言い出す始末。僕が極端なリフレ反対派を信用しない理由はこういう所なんだけどね。
なぜならこういう人達は自分の都合の良い事しかみないから。
アベノミクスが全くの失敗だったら、そもそも今の株価になっていないだろう。
池田信夫は、日経が8000円の時は過小評価されていたと言っている一方で、それをここまで押し上げた安倍さんのことを評価しているみたいなどっちつかずのコメントもしている。でも実際に金融緩和をしないで、そのふりだけで良かったみたいな事を言ってた。
まぁアホだから流せばいいんだけど、一応コメントしておくと、ふりだけだったら到底今の株価になっていないだろう。それは以前の日銀総裁がやってきた事が証明している。今回は、ちゃんとインタゲを設定して、大規模な金融緩和をしたから、市場が反応したんだよね。
あとこういう人達は、短期的な下落にすぐに理由をつけたがるけれど、これも池田信夫が口先だけの評論家で、市場を知らない証拠だと思う。普通に経験のあるトレーダーだったら、あれだけ一本調子に上がったら、どこかで大きな反動が来るぐらいはわかるからね。最もらしい理由をつけるより、さすがに上がりすぎで、1万6千円が今の日本のファンダからはかけ離れていたので、機関投資家がタイミングを見て一気に換金したんでしょってことぐらいはわかる。だから少なくともこれでアベノミクスは失敗だなんて短絡的な結論は出さない。
池田さんは一般レベルの投資家の経験や知性も持っていないということだ。
今回一番の問題だったのは、アベノミクスの効果より数倍の速さで株価が上がったということ。そしてその原動力が為替だった。急激に上がったものはいずれ急激に落ちる可能性が高い。それは人生も同じで、何事も調整して徐々にペースを上げていく時期というのが必要なんだよね。
だからこれからはしっかり調整して値固めをする段階に入ってくればいいんだけどね。