週末のNY市場は雇用統計の改善を受け素直に反応しましたが
今思えば5/22の議会証言で、バーナンキ議長は失業率が6.5%になるまで(現在7.5%)
景気刺激策を継続すると公言していた訳ですから、QE3に対する過剰反応は
市場が疑心暗鬼に陥っていた証拠で、その不安を煽った張本人が株価を操っていたと考えれば
全て辻褄が合う様な気がします。
さて今週はMSQ、漸く待ちに待った相場の転機に期待が懸かりますし
政府も参院選に向け何が何でもこれ以上の株安は阻止したいところ。
また国内の大手企業にとっても衆参ねじれ現象は回避したい筈ですから
タイミング的には国内機関投資家の出番が回って来たと言えるのではないでしょうか。
但し日経平均株価が5/23の高値(15942円)を抜くことがあれば
早くても信用残の整理が終わる11月になる可能性が高く
その時点でアベノミクス効果が確認されなければ5月の高値が今年の高値になるかも知れません。
つまり今週末と11月に相場の転機があることだけは間違いないのですが
参院選で自民党が勝利するか否かで今後のシナリオは随分変わりますし
後はアベノミクスの成果次第ということになりそうです。
何れにしても買えば儲かる相場が戻って来ることはもうありませんから
当面の投資戦略は、5/23以降、平均下落幅を上回って売られたセクター
或は東一の貸借銘柄、中でも内需関連株の戻りを狙うのが得策ではないかと思います。
(個人的には比較的値動きの軽い中・小型株を考えていますが、勝手な予測なのであしからず)
ただ銘柄ごとに調べるのは大変な作業なので、まず下落幅の大きいセクターを選び
特有の理由で売られたのか、それとも相場の動きに連動しただけかを確認した上で
後者であれば、当該セクターに所属する銘柄を横に並べて比較すれば良いと思います。
そこで参考までにセクターごとの騰落状況を添付して置きます。
→ http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20130605-00934026-fisf-market
話は変わりますが
リーマンショック後の最安値から先週末までの上昇率は以下の様になっています。
昨年まで日本株だけ取り残されている状況が続いていましたが
先週の終値は世界的に見劣りする水準ではないので
考え様によっては株価も為替も現状付近が適正な水準であると言えるかも知れません。
日経平均(180%)、日経ジャスダック平均(172%)、東証マザーズ(236%)
NYダウ(216%)、ナスダック(252%)、S&P500(223%)
FTSE100(167%)、DAX(215%)、CAC(143%)
今週は取り敢えず当面の買い場探しということで銘柄を幾つか選んでみましたが
まずは参院選の結果予測を睨みながらの短期投資から始め
自民勝利なら国策銘柄中心の本気買いに賭けてみようと思います。