ことし初めて出荷されたテナガエビの重さを量る諏訪湖漁協の職員
諏訪市の諏訪湖漁協は1日、諏訪湖のエビ籠漁を解禁した。同市渋崎の諏訪湖漁業センターには早朝から、地元漁師が生きたテナガエビを次々と持ち込み、昨年の約15キロを上回る計約23キロをことし初めて出荷。待ちわびた市内外の川魚店主が早速買い求めた。
テナガエビは、漁師が前日昼から湖に沈めておいた籠でこの日朝に捕獲した。体長は手の長さを含め15センチほど。出荷量は多い人で1人2・5キロに上った。元気よく跳びはねるエビを前に「下諏訪町側の方が多いな」「卵があっておいしい雌はまだか」などと漁協職員らの会話も弾んだ。
同漁協によると、諏訪湖のエビの漁獲量は外来魚による捕食などで年々減少し、昨年は計約500キロ。保護のために漁期を6月末までの1カ月間に限定している。
緑がかった茶色のテナガエビは、熱を加えると鮮やかな赤に変わり、旅館や飲食店から人気だ。市内で川魚店を営み、1・7キロ仕入れた小林〓(金ヘンに奇)(かなえ)さん(73)は「諏訪湖のエビは味も色も最高」と笑顔だった。