堅実さんのブログ

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脳の働き 6月1日(土)22時43分

 死ぬ時、正確には死んだ後は、どうなるのだろう。考える事も無い。夢を見ることも無い。ちょうどラジオのスイッチを切った時のようなものだろう。

 

 例えばこうだ。「    」である。何か有れば「・・・・」くらいは有ると思うが、その「・・・・」もなく「    」である。死んだ直後は、物体としての身体はまだ、存在するが、脳の働きは「    」である。いや少しは「・・・・」があるのかもしれないが、しかしその後はやはり「    」になるだろう。そうするとこの「    」は、一体何だろう。

 

 何も無いのである。そうするとこの何も無いとは、どういうことなんだろう。わたしの死体の回りでは、何かあるだろうが、その死体のわたしは、回りとは、わたしは何の関係が無いのである。いや正確に言うと、それさえも無いのである。何の関係も無いことさえ、無いのである。

 

 わたしにとっては、全て断絶しているのである。いや断絶さえも無いのである。断絶と言うことは、まだ、わたしがあることになる。わたしが無いのだから何も無いのである。それこそ「無」になっているのである。

 

 それだから、死体を、焼き場で焼かれようが、動物の餌にしようが、わたしにとっては「無」なのである。いやわたしそのものが「無」なのである。そうだなあ。この宇宙の中の真空とでも言ったらよいのか。いやそれさえも無いのである。要するに何も無いのである。それがわたしの死ということである。

 

 死体を燃やさなければ、腐っていき、やがては分子とか原子とかになるだろう。そこらにある、石ころとか、土とかと同じである。厳密には違うが、同じようなものだ。

 

 そうなると、この脳の働きは、実に不思議とも言える。外界を認識し、何かをプログラムしているのである。一体、これはなんなんだい。有機物が、なんかの作用と化学反応で、自動的にプログラムを自己修正して、さらに複雑なプログラムを作っている。これが答えとも言える。しかし、これでは答えにはならないだろう。なにしろこれで、納得していないのだから。

 

 

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