まだ動くのに何でゼロ円なの!?そんな風に思った事、ありませんか?それは“車”の絶対的価値は、査定と何ら関係ないからです。ある意味、株価と良く似ています。例え、会社そのものが世の中に貢献していたとしても、買い手がいなければ、株価は地の底を這う事になります。車も同様です。小生の愛車「レガシーツーリングワゴン 1998年式」は、ツインカムターボエンジンで、今でも力強い走りをするGTです。なのに査定は、ほとんどゼロに近い状態です。買取業者に聞いたところ、オークションに出しても3万前後。人件費や輸送料を考慮に入れるとただで引き取らないと、もうけが出ないそうです。参照)オークションサイト → http://auction.goo-net.com/もう、おわかりでしょうか。買取業者が査定する場合、自動車そのものの価値~乗り心地や利便性~は、見てくれません。車をオークションでさばく時、いくらになるかを考えます。買取価格とオークション価格との差額で、業者は儲けているのですから。どんどん、どんどん、便利でかっこいい車が出てきている中、もはや15年前の車なんか、乗り手がいないという事なのですね。まだ使えるものが捨てられる。日本人の欲求は高みを求め、最先端のものでないと価値を感じなくなってしまった。そうでないと、企業は儲からないし、投資家も潤う事はない。皮肉なものだ。我々、先進国の贅沢な生活は「まだ使えるものが捨てられる」からこそ、なりたっているという事実を忘れてはならない。