堅実さんのブログ
三浦雄一郎 5月29日(水) 23時40分
何と言っても、この人の事をとり上げたい。三浦雄一郎氏である。80歳でエベレスト登頂の最高齢者を記録した。
1966年、富士山から直滑降をした男。当時の社会を驚かせる。わたしは、この時には、何て馬鹿なまねをする男がいるものだと思っていた。1964年が東京オリンピックの年であるから、大阪万博の前である。この頃は、カラーテレビが普及し、日本の自動車産業の興隆期であった。1966年は、まだ本多技研が、オートバイをもっぱら生産していて、未だ、自動車生産には至らなかった。米軍が、べトナムに侵攻し、「花は何処に行った」などの反戦歌が盛んに歌われたのもこの頃だった。
一口で言って、この人は無鉄砲である。危険極まりないことに、挑戦している。それ以外でも無鉄砲である。そして今年の5月、世界最高齢のエベレスト登頂である。
しかし、この人は「人はやろうと思えば、ここまで出来る」ということを社会に示したことを、高く評価する。若い人も老人も、見習うことをしたのである。
今の、苦労しないで、あるいはそれなりに大変かもしれないが、凡々と、ただその日を生きている人には、こんな人もいるんだということを、知る機会になったことであろう。わたし自身、80歳でエベレストに登る話を聞き、この人の新書版を読んでみた。内容は、どうということは無かったが、氷点下でコーヒーをこぼした事は、即凍傷の危険のある事があり、高山病の危険があることを知ると、日本の2000メートル級の山とは、比較にならない厳しさを感じた。
わたしは、まだ80にはなっていない。サラリーマン時代を過ぎ、もう誰も、生活を邪魔する人はいない。これからやり残したことをやれるのである。くじけそうになることは、度々ある。しかし、三浦雄一郎がいたという事は、忘れることはない。教えてくれて、ありがとう。
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