金【ユーロに注意！】

[日本ユニコムコールセンターsupportコース取引さん]

29日の東商金日中取引は、連休明けのNY金相場が良好な米経済統計や金上場投資信託（ETF）からの流出が引き続き金への重しになり下落した事を背景に、手仕舞い売りが先行し、前日比10円安の4,558円で始まった。その後は、円相場が102円台で比較的落ち着いている事や、NY金時間外取引がプラス圏で堅調に推移している事から徐々に値を戻し、プラス圏へと浮上する場面もあったが、結局は、大引けにかけて売り込まれ下げ幅を拡大した。

金上場投資信託（ETF）からの流出は続いているが、中央銀行や中国・インドなどを始めとする現物買いは旺盛の様である。昨日、国際通貨基金（IMF）が4月の中央銀行保有金残高が前月比30.23トン増加したと発表した。これを受けNY金は一時は1，401.00ドル（国内は4,609円）まで買われる場面もあった。旺盛な現物市場の買いが下支え要因となっている様である。

本日の東商金夜間取引は、黒田日銀総裁が日銀金融研究所主催の2013年国際コンファランスで講演（9時～2日間の日程）。また、16時以降にも、日銀が市場関係者との意見交換会を行う事から日銀関係者の発言が為替・債権を大きく動かすため、注意が必要となる。本日は、（16：55）独5月失業者数、独5月失業率、（17：00）ユーロ圏4月マネーサプライ、（21：00）独5月消費者物価指数・速報[前月比][前年比］の経済指標発表が注目となり、ユーロ相場にも注意が必要となる。何れにしても、本日も為替相場に左右される展開となる。


夜間取引レンジ　4,511円～4,595円　

池末

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