kabukabumanさんのブログ
5/23株価暴落の理由その②
先日の日記で5/23日の株価暴落はヘッジファンドによるところが大きいという話をしましたが
実はもう一つ明確な原因があります。
それは国内機関投資家が終始静観の立場をとっていることです。
投資主体別売買動向を見れば一目瞭然ですが
日本市場がアベノミクス相場で盛り上がりを見せた昨年末から
国内機関投資家は含み損を解消しただけで、新たに買い向かう姿勢が全く見られません。
その証拠に、今年に入り国内の機関投資家がトータルで買い越したのは
5月第1週の一週だけ、つまりそれ以外の週は全て売り越しているのです。
これではまるでアベノミクスなど全く眼中にないと言わんばかりです。
結局買い上がったのは外国人で買い越し額は9兆円に上り
その彼らが利益確定に回れば個人投資家だけで相場を支えられる筈がありません。
5/23の暴落で、私が取引口座を持つ松井証券の信用評価損益率は一気にマイナスになった様で
外国人の利確や意図的な売り崩しによって個人の投資資金が大きく毀損した現状を
国内の機関投資家は他人事の様に遠くから眺めているというのが現在の構図だと言えそうです。
では彼らは何時買うのか?という問題ですが
少なくとも「今でしょっ!」という訳には行きません。
恐らく実体経済の改善が明らかになるまで彼らが積極的に買い向かうことはないでしょう。
ですから、日経平均が16000円の壁を突破するためには
アベノミクス成長戦略の成果が鍵になると思います。
そしてアベノミクス成長戦略の成果とは具体的に何かと言えば
デフレからの脱却、雇用の促進、独自の資源開発、次世代インフラの構築などが挙げられます。
この中で次世代インフラの構築に関しては、少しばかり長ったらしいレポートがありますので
時間があれば目を通してみて下さい。
→ http://www8.cao.go.jp/cstp/siryo/haihu108/siryo1-1.pdf
重複しますが、アベノミクス相場は決して終わったのではなく新たなステージに入っただけで
ステージの変わり目を象徴する出来事が今回の一時的な株価の暴落だと思います。
つまり第1ステージ(思惑相場)から第2ステージ(業績相場)へ移行したという訳で
国内機関投資家の出番は第2ステージの何処かだと推察され
日経平均株価が20000円を目指すとすれば、まさにその時ではないかと考えています。
偉そうな御託ばかり並べて申し訳ありませんが
この数日間で個人投資家の多くが資産を減らし、精神的にも苦しい状況にあると思います。
しかし日本の成長戦略はまだスタートラインに着いたばかりですから
決して迷うことなく、むしろ中長期的な投資戦略を練る良い機会と捉えるべきで
そのことを伝えたいためにこの日記を書いたというのが私の本音です。
kabukabumanさん
おはようございます
国内の機関投資家は、5月に入り外国人に替わり、買いにまわると見ていたのですが、まだそんな気配を見せていませんね。
ただ、手持ちの株はそんなに多いとは思えませんので、売り玉が少なくなってくると期待しているのですが。
ほんま、何処にそんな大量に売る株を隠していたのでしょうかね。
株価は、期待から実績への第2ステージに入ると思われますが、日本経済を引っ張り挙げるようなは成長戦略は、参議院選挙後のような気がしますが。
それまではやはり、kabukabumanさんが見ておられるように、需給相場のような気がしています。
yuhsanさん、おはようございます!
確かに国内勢の売り圧力はあまり気にしなくて良さそうですね。
因みに私の勝手な想像ですが
国内の機関投資家の中にはサブプライム・ショックから
含み損を引きずっていたケースがあって
その後遺症でなかなか強気になれないということはないでしょうか?
それでは全くの素人と同じですから考え難いのも事実ですが
資金が余っているお金持ちであれば可能性がある様な気もします。
何れにしても買えば儲かるという易しい相場は一休みになりそうですね。