ロイターの記事ですが。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTJE94N01A20130524
”ソフトバンク(9984.T: 株価, ニュース, レポート)による米携帯電話大手スプリント・ネクステル(S.N: 株価, 企業情報, レポート)の買収案について、シューマー米上院議員(民主、ニューヨーク州)は24日、中国のサイバー攻撃の可能性を理由に、強く懸念しているとして慎重な対応を求めた。
同議員は声明で「もし案件を認めれば、米政府機関や国内産業が中国や人民解放軍によるサイバー攻撃にますますさらされる恐れがある」と主張。「通信やインターネットなど国の重要な社会基盤が、中国との関連も指摘される外国企業の手に渡る前に、われわれは細心の注意を払って事を運ばねばならない」と述べた。
ソフトバンクとスプリントは23日、買収に必要な州当局の認可が全て得られたことを明らかにしている。
シューマー議員はまた、ルー米財務長官と連邦通信委員会(FCC)のクライバーン委員長代行に書簡を送り、スプリントと傘下の米高速無線通信事業会社クリアワイヤ(CLWR.O: 株価, 企業情報, レポート)が保有する周波数が他の企業よりも多いことを踏まえ、ソフトバンクによるスプリント買収は国家安全保障上の懸念をもたらすとの見解を示した。
ソフトバンクは、中国の電子商取引サイト最大手アリババ・グループに出資しているほか、中国の華為技術や中興通訊(ZTE)が製造する機器を使用している。
スプリント買収に向け対抗買収案を提示している米衛星放送サービスのディッシュ・ネットワーク(DISH.O: 株価, 企業情報, レポート)はこれまでに、ソフトバンクによるスプリント買収は米国の安全保障を脅かすリスクをはらんでいると訴える一連の広告キャンペーンを打ち出している。安全保障上の観点から、議会がディッシュの買収案支持に動くことを狙った動き。
ソフトバンクの広報を担当するサード・バービンネンのマネジングディレクター、ジム・バロン氏は、ソフトバンクがクリアワイヤのシステムから華為技術が製造する機器を排除する方針を示していることに言及し、「ソフトバンクはディッシュと違い、米政府が安全保障上懸念する機器を米国内のネットワークから取り除くことを確約している。つまり、ソフトバンクによる買収案は、米国の安全保障の強化につながる」と強調した。”
要点を纏めると…
1.外資が保有している周波数が増えると米国上の安全保障に懸念をもたらす。
2.中国の華為技術や中興通訊(ZTE)が製造する機器を使用している。
この二社は民間企業に偽装した人民解放軍とその下部組織(主な任務は周辺国などの諜報、スパイ行為)とアメリカは認識している。
3.ソフトバンクは中国企業とつながっている。
アリババの投資の件以外にも、実際に華為技術や中興通訊(ZTE)に取引している訳だし。
4.実は書かれてないだけでタイミングの問題も…
華為技術や中興通訊(ZTE)がアメリカから排斥された後に、さりげなく華為技術や中興通訊(ZTE)とつながっているとアメリカには目されていたソフトバンクから、今回の買収話が持ち上がったから疑いのまなざしが…。
まぁそう言う訳で、賛成派、反対派のロビイスト乱れて向こうの議会では色々とって状況らしいです。
PS.
まぁ仮にソフトバンクが買収に成功しても、資金が常にカツカツなソフトバンクが本当に華為技術とかの機材を全部排除出来るかって問題は有りますね。いつもの、やるやる詐欺もアメリカ相手には厳しいと思いますが…。