「治にいて乱を忘れず」の大切さ

優利加さん
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昨日の米国株は下げた(DJIA -80.41 @15,307.17, NASDAQ -38.82 @3,463.30)。本日の日本株全般は103円台の円安を好感して続伸したが、後場から急落した。東証1部では上昇銘柄数が僅か17に対して、下落銘柄数は1,691となり、全面安となった。騰落レシオは112.34%。東証1部の出来高は75億5517万株、売買代金は5兆8376億円へ急増し、過去最高を記録した。ドル円為替レートは102円台前半の円高方向へ動いた。

TOPIXも日経平均も後場から急落した。日経平均の下落幅は2000年4月以来13年1か月ぶりの大きさで、歴代11位だそうである。下落率は7%を超えて歴代10位で、1971年のニクソンショックのl-7.7%に迫る下げだった。日本株はこの半年間めったに起こらないほどの一本調子で上昇を続けてきたが、昨年11月中旬以降半年余りの上昇相場を経て、本日、めったに起こらないほど暴落した。異常に上げすぎたからその反動で異常に下げたとも言える。治にいて乱を忘れていた人は大打撃を受けたことだろう。私の買いポジションはすべて前場ですでに逆指値成り行き売りが発動されて手仕舞いとなっていた。逆指値様様であった。

TOPIXも日経平均も長大陰線で急落したが、本日現在ではまだ上向きの25日移動平均線を割り込んでおらずぎりぎり踏みとどまった。そうはいってもこれだけの急落があると、明日以降も余震のような下げがしばらくは起こりやすいとみておく方が無難かもしれない。

TOPIX -88 @1,188
日経平均 -1,144円 @14,483円

株価が大きく下げればその資金は債券へ向かうと考えるのが自然だが、はたしてどうだったか?10年物国債の利回りは朝方は1%を超えるまで売られたが、株価が急落するにつれて国債は買い戻され利回りは低下した。やはりマネーは株から債券へ向かったことが確認できる。




業種別では、全業種が下げ、下落率1位はその他金融、2位は不動産、3位は証券となり上げ相場で大きく上げてきた業種ほど下げがきつかった。つまり、リターンリバーサルが今回も確認された。
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