株式投資をやっておられる方なら、ほとんどの人はブルと答えるでしょう。現に私の机の上には、ウォールストリートで買ったブルの置物と、有名なブルの像の前でVサインをしている私の写真が飾られています。
強気のシンボルであるブルが圧倒的で、弱気のベアは人気がないのは仕方がないようです。私も強気派なので、いまさらベアに肩を持つつもりはありません。ただ、株式投資では、熊さんの行き方のほうが、牛さんよりも優れているのではと思っています。
猪突猛進して最後は人間の胃袋に入ってしまうより、鮭を腹いっぱい食べて冬眠に入ったほうが長生きできる可能性が高いからです。
株式投資も最後はツキの要素を排除できません。どんなに経済を勉強しチャートで選んだ株でも上がらないときは上がりません。反対に大丈夫かなと思いながら買った株のほうが元気よかったりします。株にギャンブル的な要素はどうしてもついて回ります。
マージャンでもポーカーにもプロがいます。もちろん技能や心理面での優位性があるのでしょうが、基本は「大きく儲けて損を抑える」ことです。プロは流れの変化を見て、ツイているときは徹底的に儲け、流れが変わったと見るや損を押さえます。この変わり身こそが、彼らのテクニックなのです。
「おいおい!そんなところで昼寝している熊さん。目を覚まして早く食べないと、シャケがいなくなっちゃうぞ!」
食べられるうちに食べて、冬に備えましょう。
そうそう、熊さんといえばもうひとつ、「ゴルディロックと3匹の小熊」がありましたね。住宅バブルの最中よく使われ、暑くもなく寒くもなく居心地いい相場のことで、ゴルディロック相場といわれていました。今のアメリカの相場はそっくりです。
私も今度、北海道へ行ったら、熊がシャケをくわえている木彫りの像でも、お土産に買って帰ることにしましょうか。