【アベノ消費】高価格のロボット掃除機 デモコーナーに人だかり

[AAI Fundさん]

フローリングやカーペット、果ては畳まで、さまざまな床材が張られた台の上をスイスイと動き回る自走式の円い物体。東京・秋葉原の家電量販店、ヨドバシカメラマルチメディアＡｋｉｂａ（アキバ）の週末は、ロボット掃除機のデモコーナーに人だかりができる。

共働き世帯の増加などを背景に、今や家事の時短は消費のキーワードの一つ。気になる価格は８万数千円と決して安くはないが、３０～４０代の夫婦を中心に、「時間を有効活用して子育てに回したい」と、買い求めるケースが目立つという。

日本電機工業会によると、３月の掃除機の国内出荷台数は前年同月比１３．７％増の５３万９千台と大幅プラス。高額品への需要が掃除機にも波及しており、４カ月連続のプラスを後押しする。

国内では、米アイロボットの「ルンバ」が切り開いたロボット掃除機。約１年間で、シャープの「ココロボ」や東芝の「スマーボ」、韓国ＬＧ電子の「ホーム　ボット」の各シリーズが相次ぎ発売され、市場に厚みも出てきた。家電メーカーの業績不振を“一掃”できるか、注目される。