写真はAPEX版のトライデントです。
トライデントの謂れはペン先(ニブ)を3枚貼り合わせたペン先を海神の武器に見立てたようですが。
この特殊なペン先によって万年筆にもかかわらず360度どの方向からも書ける事。
そして万年筆の弱点である複写伝票でも使える事。
それが、この万年筆の特徴であり利点です。
…ちなみに、ここから余談ですが…。
確か、ネットで調べた所、APEXのトライデントはセーラー万年筆のトライデントの特許を取得して作ったって話らしいですが。
(始め、自分はトライデントを作っていたのがセーラー万年筆だけだと思っていたのでビックリした記憶が有ります)
実際の所どうなんですかね。
情報だけ有っても物を作るってのは難しいです。
生産工程に治具は必要でしょうし、作っていた工員のマニュアルに載って無い様なコツ。つまり暗黙知みたいな部分も当然必要です。
その辺り一式含めて買い取らないと無理なような気はしますがね…。
まぁそれはさておき、この万年筆を使ってみた感想ですが…。
なんというか、お腹一杯になりましたって感じです。
使ってみてこれじゃないみたいな。
相変わらずモンブランのDTやDF、DEFの様な複写伝票でも使う事が出来ると言うニブをもつ万年筆に興味はあるんですがね。何故だろう?
なお、使って見て気が付いたのですが…。
この万年筆、内部のクリーニングが非常に難しいです。
何度洗っても前の持ち主が使っていた青や赤のインクが抜けきれませんでした。しまいには諦めましたよ。
自分はプラチナ萬年筆のインククリーナーキットを数度使う所まで行ったんですがね。
(ちなみに数度使って気付いたのですが、首軸に有る金色の部分はクリーナーキットの溶液を溶かした水に付けると落ちてきます。自分の鈍さ間抜けさが憎い…)
これ、分解方法を知っているか超音波洗浄機でも持ってないと無理なんじゃないかなぁ…。
ちなみに、私がこの万年筆を使う際にはセーラー万年筆のコンバーターを使って(当然クリーニングの際も使いました)インクを入れましたが、クリーニング中に一度だけ誤ってパイロットのコンバーター、CON-50を付けてしまった事が有ります。自分の見た限り水漏れもせず、水の吸入、排水が出来ましたが…。運が良かっただけかな?