先週の相場の動きは、日本のGWを見込んでのものである。日経平均は、例年通り下落基調であり、4月26日金曜日から下落し始め、4月30日、5月1,2日も下落した。しかしながら、金曜のアメリカの雇用統計により、円安にふれ、日経平均も急激に上がり、円は99円に、日経平均は、14155で終了した。
重要なのは、今週の月曜に、この円安が、維持されるかということである。月曜は、GW最終日である。日本市場も休場であり、さらに、アメリカの雇用統計に対する反応であるので、相場の転換点か、あるいは、一過性のものかが、はっきりしないのである。
最近、日経平均が上がりすぎているので、そろそろ、いったん手仕舞いにより、相場が下落するといわれはじめている。また、数年前にあらわれた、ヒンデンブルクオーメンなるものがチャート上に現れたので、大暴落するなどと言われ始めている。
強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、幸福と共に消えていくという格言があるが、現状がどのあたりにあたるのか、難しいところである。
基本的に、相場は、強気であると思っているが、割高なものを買うよりも、割安なものを、狙って買っていこうと思っている。しかしながら、安い銘柄も、残り少なく、あるいは、特別利益により、一時的に、割安であるような銘柄がほとんどであり、来期の利益で考えると、いまいちな銘柄などである。
今週は、イギリスの政策金利とオーストラリアの政策金利の重要イベントがある。オーストラリアの政策金利は、中国の景気が悪いので、緩和的政策の示唆であろうと考えている。それと、アメリカの雇用統計での戻しも、豪ドルとユーロとを比べてみると、豪ドルの戻りが激しいのである。ということは、オーストラリアの政策金利(5月7日)のまえの買戻しであると考えられる。であれば、豪ドルは、下落に転じる可能性が高いと思っているが、果たしてどうであろうか。
<為替相場>
ドル円 98.20~100.20
ユーロ円 128.20~131.20
ユーロドル 1.2920~1.3250
あまり目立ったものはない週である。豪政策金利と英政策金利ぐらいである。中国の指標が少し出るので、これで動くかもというところである。あまり面白くなさそうである。
月曜日の円の動きが少し面白いかもしれない。
<株式相場>
日経平均 13750~14150
ウシ象としては、上昇相場であると考えているので、割安銘柄を保有しており、ほとんどが、買値を上回っているので、日経平均の下げはあまり気にしていないというよりも、さげた時に、つられて下げている銘柄をすこしずつ買っているところである。
2,3気になる銘柄が出てきたので、買いたいと思っているところである。
最近の相場を見ていると、民主党政権下のものとは、まったく変わっているので、今までは、気軽に空売りできていたが、現状は、少しの空売りでも怖いぐらいである。
為替の動きも変わってしまっており、世界経済は、爆弾の破裂もなさそうで、小康状態を保っている。
しばらくの間は、相場についていけばよい相場であり、あまり面白味がない。楽なので、それはそれでよいのであるが・・・・・。
はたして、どこまで、この楽な相場が続くのであろうか。難しいところである。
2013年9月のドイツの総選挙が、かなり大きなイベントになるか?7月に日本の参議院選挙があり、7月くらいまでは、日本株も強気と考えているが、9月にドイツの総選挙があり、反ユーロ政党も結成されたようであるので、その前に、一度は株を売ろうかと考えているが、状況次第である。