ソニー生命保険を傘下に持つソニーフィナンシャルホールディングス（ＦＨＤ）は2014年３月期をめどに介護事業に参入する。買収か提携を通じて有料老人ホームとデイサービス施設を取得する。生保の販売員が顧客に介護施設を紹介し、高齢化で拡大が見込める介護需要を取り込む。10年後をめどに経常利益数十億円規模の事業に育てる。
同社の井原勝美社長は４日に東京都内で開いた経営方針説明会で「介護事業を生命保険、損害保険、銀行に続く第４の事業の柱にする」と述べた。このほど社内に専門の部署を設置した。
保険業界では明治安田生命保険が３月に有料老人ホームの運営会社を買収したほか、東京海上ホールディングスも子会社を通じて施設介護と訪問介護に参入した。
