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【引用】台湾が中国を名指しで批判

台湾軍は17日、軍事演習「漢光」を台湾海峡の澎湖半島で実施した。この演習は、中国軍による台湾への先制攻撃を想定したもので、馬英九政権になってから初めて実弾を使用した。

 

注目すべきは、馬総統が中国を明確な脅威と据えている点だ。 

2008年の政権発足以来、馬総統は中国への「弱腰」を非難されることも多かった。実際に、民進党の陳水扁・前総統時代には毎年行われていた軍事演習「漢光」を隔年実施にしたことに加え、環境への配慮を理由に実弾使用を取りやめていた。しかし今回の演習で馬総統は、中国が東シナ海の緊張を高めており、台湾関連サイトへの侵入をサイバー部隊が24時間図っていると中国を名指しで批判した。

 

東京から2110キロ、那覇から630キロに位置している台湾は、日本にとっても東アジアにとっても非常に重要な地域である。 

日本が物資を調達する際、タンカーは台湾海峡を通る。しかし万が一台湾が中国の影響下に入ってしまうと、日本はシーレーンを封鎖されることになり、物資が日本に入ってこなくなる可能性がある。これには石油や天然ガスといったエネルギー資源も含まれており、エネルギー自給ができない日本にとって死活問題になる。 

また、台湾・沖縄海域が、中国が太平洋に進出する航路になっている点にも注目したい。日本列島・台湾・フィリピンを結んだ第一列島線で中国は今まで封じ込められてきたが、中国はこれを突破し、2020年をめどに太平洋に進出しようとしている。その際沖縄・台湾海域で中国を封じ込めなければ、太平洋が中国の海となり、日本・台湾も中国の影響下に入ってしまう可能性が高い。

 

中国は1949年建国当時から、「中華帝国の再興」を目指しているが、そのためには台湾併合は欠かせない。台湾の高華柱国防部長(国防相に相当)は昨年、中国の軍事能力について、「恐らく2020年には台湾を武力解放する能力を備える」との見方を示している。 

しかし、いくら中国が台頭してきているとは言え、日本は依然としてアジアに対して影響力があることに変わりはない。実際に台湾の人々は、日本に対して友好的で、経済力もある。東アジアに真の平和をもたらすためにも、日本がリードしつつ、同じ自由と民主主義を愛する者同士、協力関係を構築していく必要がある。(飯)

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5900

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