最近、インフラ系の事業を中心に民営化の動きが出始めているようです。
しかし、民営化が潜在成長率向上に役立つためには、民間市場に市場原理(公正原理)が働いていることが前提。
利権絡みの変な規制、過度の規制があるような市場、談合が横行する市場、天下りが多い業界では、民営化の効果は限定される。
ヘタをすると、利権増大、利権の隠れ蓑として民営化が悪用される可能性もある。
大事なのは市場原理(公正原理)です。
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世の中には100%の公正はない。
市場原理は常に不正の歪みを受ける。
しかし、不正が固定化しない、絶えず揺らぐ制度があれば、常時どこかに不正があっても、中長期的には不正が無いのと同じ状態になる。
制度的に不安定性を組み込むことが、市場原理をより良く機能させるポイントです。
官僚幹部人事の完全政治任用(政権が変わる度に幹部を総入れ替えする、、官民問わず広く人材を集める)も、こういう不安定制度の一種であり、重要なパーツです。
ま、要するに大統領制ということです。
(補足)上記の不安定制度と、真逆なのが官僚統制でガッチリ固定された社会主義。 人々の(実際にはどこにも存在しない)『安定』を希求してしまう気持ちを逆手にとって、官僚統制に誘導するのが社会主義者の手口。 自民党に多くいる利権政治家も同様の手口を使います。 利権政治家と左翼政治家は実は同じ穴のムジナです。
安定は固定的・静的には存在しない。そういう安定は持続的になりえない。 絶えず、動的に揺らぐ中でこそ、平均的な『安定』、持続的な『安定』が生まれやすい(これは自然界も人間界も同じ)。