「ちょっと待ってよ!」それって、「売り・買い・休む」じゃないの?
そうではありません。私の辞書には「買い・売り・保有」なんです。
「買い」はすべての始まりです。売りから始めることはありません。買うことによりリスクが発生しますが、同時に儲けの期待が生まれます。
「売り」は儲けの確定でもあり、銘柄の入れ替えの際にも必要です。場合によっては、損切りの売りもあります。税金が発生しますので、払うのがいやなら売らないことです。
何もしなければ、通常は休むことになります。「休むも相場」という有名な格言もあります。手を空かして(キャッシュを多くして)次の相場に備えるという意味ですが、手を空かしたのでは、配当がもらえません。私の場合には、配当取りのために、「休む」のではなく「保有して休む」のです。
英語では、BUY,SELL,HOLDとなっています。HOLDは「保有する」意味にもなりますが、HOLD・ONで「待て」とも取れます。どちらを取るかはご自由ですが、私の投資法では「休め」ではなく、「保有」です。
私のような現金を持たない投資法では、現在の相場のように、押し目なく上昇する相場には、めっぽう強いということです。反面、昨年までの相場のように、右肩下がりの相場になると、資産の減少をただじっと見ているだけとなります。
もちろん相場を読み、ポートフォリオを工夫して、下げ相場にも大きなダメージのないようにしてはいますが、何よりも上昇期に大きく稼いで、下落相場に備えることが一番の防衛策です。熊さんのように冬眠に備えて、鮭を腹いっぱい食べるのです。アリさんのように働き、キリギリスのように遊ばないのです。
おかげさまで、私のファンドの評価額(幻のようなものですが)は、年初からの指数の上昇率を大幅に超えております。
「そんなに浮かれていいのかい?・・・北朝鮮がミサイル打ち込んで来たらどうするんだ?・・・南海大地震だって起きるかもしれないじゃないか」と、売れないアナリストの声。
「そのために、ファンドを作り、投資資産と生活資金とを分離していますよ。最悪を想定して休んでいたら、儲けられないじゃないですか・・・そんなこというんだったら、始めから投資をしないほうが、よっぽどましだよ。ほんとに!!」