日経平均は下落。幻のSQとなったが引け後の先物の動きは弱い。
来週は下値の固さを確認する1週間となるかも知れない。
今週は1週間通して凄まじい商いだっただけに、下支え要因になると見るが・・・
何が起こってもおかしくないと言う事は肝に銘じ、建玉前のルールをしっかりと守りたい。
異次元緩和は分かるが、日経平均は既に昨秋から約56%上昇している。
ここからまだどんどん上昇するとタカをくくらず、フラットな視線でマーケットを眺める必要がある。
また、少し気になるのがTPPだ。
ここまで安倍首相は徹底して自分がいったことを実行するというやり方でアピールしてきた。
ただ、自民党は選挙前にTPP反対を謳っていたはずである。
既にTPP事前協議で日本はアメリカに譲歩したそうだが、安倍総理は
「早く正式に交渉参加して、日本主導でルール作りを進めていきたい」
と宣ったそうだ。
ここで腰砕けになって、アメリカの言う事を全て鵜呑みにすれば支持率急落も考えられる。
邪推は出来ないが正直、日本が交渉でアメリカをコントロール出来るとは思えない。
これは韓国で圧倒的な人気を得て当選した李明博大統領が、就任後すぐ米国産牛肉の全面的な輸入再開方針を決定したことで国民の猛反発を受け支持率が2割前後に急落したケースを連想させる。
日本は黒船襲来以来、外国の脅威に対して強烈な拒絶反応を示すきらいがある。
今回のTPP交渉で下手を打って、マスコミがそれを大々的に報道するような事になれば支持率急落は免れない。
先程、Yahoo!ニュースでTPP事前協議のニュースを見たところ、ヤフコメ欄は荒れに荒れておりTPPに対するネット住民の根強い不信感を再確認した。
世論とヤフコメを同一視するつもりはないが、安倍総理には言ったからには本当に日本を取り戻すというキャッチコピーを実行して欲しいものである。
安倍政権が失墜すれば国民の政治に対する失望はかつてないものになるだろう。