天京院さんのブログ

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陸奥の真の王者 こころネット 2.個別企業の事情

前の記事で

最も価値があるのは、顧客基盤

と書きました。
こころネット的には、郡山の地盤は宝の山なんです。

【福島市周辺は、掘り尽した】

テリトリー内では、これ以上シェアを伸ばすことが困難です。
大ざっぱな計算ですが、福島市(人口約28万人)の
平成23年/24年の死亡者数は2942/2921人。
たまのや(こころネットの葬祭事業子会社)の福島事業部における
平成23年度施行件数が1260件。JAの受託件数も考慮すると、
この地域における葬儀シェア率は4~6割程度(!)と推測できます。

ランチェスターの法則で行くと、圧倒的な市場支配力を持つものの、
これ以上の拡大は困難です。

次のエリアに乗り出す段階ですが、近くておいしい市場となると郡山市周辺です。
ところが同社は、どういうわけか会津のほうが強いです。

【郡山の葬祭部門が苦戦中】

有価証券報告書に記載されていた平成23年度の葬儀施行件数を見てみると
郡山地区での苦戦が明らかです。。

福島地区:郡山地区:会津地区
1,260:111:480 (件)
会館数は、それぞれ
10:2:4 (箇所)※平成24年3月末の数字。
会館1件あたりの施行数を算出すると
126:55:120(件)
※小数点以下切り捨て

郡山だけ、極端に苦戦していることが目にとれます。

※なおJAからの受託分は
福島市周辺、田村市、南会津町、相双地区で
施行件数 2,632件 会館数12か所(2施設が休止中) 
1件あたり施行件数は219件になります。

自社会館より回転率が良い気がしますが、自宅施行も多いと思います(閑話休題)

やはり、郡山市が抜け落ちています。

参考 JAライフクリエイト福島の斎場開設状況


【郡山の婚礼は苦戦しているわけではない】
これが婚礼事業(挙式施行件数のみ)

福島:郡山:会津で
201:119:109 (件)
会場数はそれぞれ
2:1:2(箇所)
1件あたりの施行数を算出すると
100:119:54(件)

会津が苦戦しています。
もっとも、会津のうち1件は平成24年度中に閉鎖しています
(閑話休題)

とりあえず、「よそ者の葬儀屋さん」は顧客を確保するのに
苦戦する。と認識していただければ幸いです。

県庁所在地の福島市に対抗意識がある郡山市ではなおさら。

理由は、またのご機会に

【郡山グランドホテル】
一方、郡山グランドホテルは、昭和33年(1958)年創業、
昭和38(1963)年に法人化その後結婚式場に参入。
その後互助会を買収し、葬祭業にも進出しました。

なお、祖業のホテル業はすでに廃業しています。
(同社ホームページより)

前の記事では成金とか書きましたが、郡山市周辺ではかなりの知名度がある会社うえ、
現社長にはいわき市の互助会ともコネクションがあるようです。

こころネットにとっての最大のメリットは、

・進出に苦労していた郡山市(人口32万人)周辺に地盤を気付ける。
・互助会員約16,000人がこころネットの見込み客になる。

ことでしょう。


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