はるるっぴさんのブログ

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のんきな考えと国際感覚

素人のひとりごと日記です。
(すべて正しくは専門家へ)

 

先日、ひさしぶりに貴金属地金店の前を通ったので寄ることにした。

 

社員さんと少し話をさせていただいた。

 

その店では200gの金地金がよく売れているとのこと。
(以前、別の会社では100gと1オンス金貨が売れていると教えてもらったことがある)

(小分けして買うと売るときに良い)

 

以前は、300gの金地金が売れていたとのこと。
(売却するときに200万円を超えると税金の問題もある)

 

しかし、足元の(円建て)金価格の上昇もあり300gだと
早く200万を超える心配もあるので、200gだったらしばらくは大丈夫だろうと
いった感じで200gを購入されているらしい。

 

なるほど・・・

 

と思った。

 

銀(シルバー)について話をすると

 

「(手数料入れて1kg)9万円くらいですが、8万円くらいだったら
 長い目で考えると、いい値段かもしれませんねぇ~」

 

と言われた。

 

「金も銀も本当は(ドル建て)価格は下がっていますが
 円安で(円建て)価格は、あまり下がっていませんねぇ~」(^_^;)

 

とも言われた。

 

下がっているけど
下がっていない・・・


さて

 

思いつくところを少し
書いてみます。
(明るい話は、市場専門家へ)

 

○BRICS

 

BRICの名付け親の米系投資銀行の幹部が年内に退任されるようです。
ひとつの時代の終わりのような感じもする。

 

BRICSと言えば、一昔前まで高成長国のイメージがありました。


しかし、今となっては低成長国になっている。

 

3月28日(木)

日経新聞より

 

BRICS開銀設立合意

 

低賃金依存に限界/技術革新に遅れ
構造改革が課題

 

2つグラフがあって


グラフの上にそれぞれ

 

「BRICSの経済成長率は足元で減速している」
「BRICSの株価は低調」

 

などとある。

 

(くわしは日経新聞へ)

 

BRICSは、国内的にもさまざまな問題をかかえており
世界経済成長の牽引役となることは、現実問題難しい。

 

専門家の間でよく言われていたデカップリング論といった言葉も
ほとんど聞くこともなくなった。

 

やはり先進国の経済が回復しないと世界経済は良くならない。

 

○日本だけでない世界の金融危機

 

現在の世界金融危機は、世界的危機なので日本だけを見ていると間違える。

 

1989年、日本の不動産バブル崩壊のときは
アメリカは財政の崖問題も含め、今のような危機的な状況ではなかった。
統一通貨ユーロもなかった。

 

現在の世界的危機は、アメリカもヨーロッパも大変なので出口が見えない。

 

○異常なこと

 

QE1 17,500億ドル
QE2  6,000億ドル

QE3  

MBS 400億ドル(オープンエンド方式) 
米国債450億ドル買い付け継続

 

金融緩和で経済が回復すれば良いのですが、限界がある。
(金融緩和には、時間稼ぎの効果しかない。)

 

金融緩和といった劇薬が効いている間は効果がある。
しかし、インフレなどの副作用が出てくると厳しい局面になる。
(どのレベルのインフレかは専門家へ)

 

通貨の価値が薄まる悪いインフレやスタグフレーションの兆候が出てくると
中央銀行の金融政策は、その効果が期待できない。

 

まだ金融緩和の余地はあると思いますが、金融緩和をすればするほど
将来の副作用が強くなる可能性がある。

 

アメリカもヨーロッパの中央銀行も異常な金融緩和をしているので
将来の出口も異常なことが起きるかもしれないと考えるのが普通だと思う。

 

○地政学的リスク

 

たくさんあるので省略。

 

以前ご紹介した

 

「Gゼロ」後の世界


イアン・ブレマー著

 

参考になると思う。

 

○欧州問題

 

最近、よくメディアでも報道されているので省略。
日経新聞などにもくわしい記事が載っている。

 

ここにきてフランスの落ち込みが大きい。
ユーロ圏の主要国、フランス自体が落ち込んでいるので注意が必要。

 

オランダも、SNSレアール国有化の影響もあり
財政収支を悪化させる可能性がある。

 

ロイター(2013年2月2日)

 

「オランダ政府が銀行4位SNSレアールを国有化、不動産融資で損失」

 

ユーロ圏は、もともと本来、変動相場制であるところを
固定相場制にしているところにも無理がある。

 

いきつくところ(ドイツ)まで、いくかもしれない。

 

(欧州の問題は容易に解決しない)
(危機は連鎖する。ヨーロッパの主要国の国債は、さらに格下げされるリスクはある)

 

○シェールガス

 

米国のシェールガス革命に期待する声もある。
この話は、良い話です。

 

しかし、シェールガスには問題点も多い。


何度も日記に書いた「豊島逸夫の手帖」の
豊島先生と同様に実力のある貴金属の専門家も
シェールガス革命について慎重な見方をされている。

 

専門家の中には

 

「(シェールガス革命によって)これから世界経済はバラ色ですよ~」

 

と言っている方もいます。

 

(そのような簡単なものではないと思う。)

 

田中 宇氏の国際ニュースなども参考になると思う。
以前ご紹介した吉田 繁治氏もそうですが
参考になる情報を伝えてくれている。

 

吉田繁治氏の近著

 

「マネーの正体」

 

時間があったら読みたい本です。

 

楽観論は歓迎しますが、安易な楽観論には注意したい。

 

○ペーパーマネーへの信頼

 

実感として「金融」は難しい。


わからないことが多い。

 

難しい話は、学者さんや専門家の得意とするところなので
そちらの意見を参考にするとして
長期投資家は、問題の本質を理解する必要があると思う。

 

大きな問題のひとつはペーパーマネーへの信用になる。


お金は「信用」なので、信用がなくなったら紙になる。

古銭ショップなどに行くとペーパーマネーの運命を感じることもある。

 

これだけ紙でできたお金を発行すると、その信認が揺らぐことになりかねない。


ハイパーインフレなど極端なことを言う専門家もいるようです。

 

しかし、世界がグローバル化している中で
先進国である日本がハイパーインフレになることはおそらくないと思う。

 

そこまではいかなくても厳しいインフレになって
ペーパーマネーの価値が薄まることが危惧される。

 

そこで実物資産でペーパーマネーのリスクを少しヘッジすることは
ひとつの投資の選択肢になる。

(比較的わかりやすいところでは、金銀財宝になる)

 

金買取り店などで金価格が上がったと言って金を売っているご年配の方などは
金融の知識をあまりお持ちでないと思う。

 

○ユニクロ

 

ファーストリテイリングの株価は堅調です。
日経平均株価の上昇にも大きく貢献している。

 

いい会社だと思いますが、普通に買われて7,000円くらいの銘柄の株価を
浮動株が少ないとはいえ、ここまで上昇させるのは、さすがヘッジファンドだと思う。

 

ユニクロの大型店に行きましたが、今の株価を考えると
もっとお客様が来ていても良い気もした。


販売価格も消費者にやさしい価格で、大儲けしているとは思えない。

 

少し前、元大手証券会社に勤めていた方に
ファストリの信用取引の取り組み状況について
経験則を教えてもらった。

 

参考になりました。

 

株にくわしい証券会社の方であれば、個別銘柄でも信用の取り組み状況の
今後の見通しなど、くわしいかもしれない。

 

日経平均の主力銘柄ファストリの株価を考えると
日経平均株価に割安感はない。

 

(過剰流動性相場なので、株価の予想は難しい。)
(ロボットがマーケットを支配している。人間のように考えないので
 ファンダメンタルズは無視されやすい。)
(しかし、いきつくところは、ファンダメンタルズになる。)

 

○貿易赤字

 

東日本大震災の影響などで日本は貿易赤字になっている。

 

専門家のコメントで

 

貿易赤字⇒円安⇒日本株上昇

 

などのコメントを見ることがある。

 

真ん中をとると

 

貿易赤字⇒日本株上昇になる。

 

おかしいと思う。

 

少なくとも貿易赤字は日本にとってプラスの話ではない。

 

○消費税

 

来年4月より消費税がアップする。

 

残念ながら、これもいずれマイナスの材料になる。

 

ただ、金やプラチナの現物資産の場合は、売却するとき
消費税分も受け取ることができるので、金・プラチナの資産を持っている
投資家にとっては少しプラスの材料になる。

 

○新卒採用

 

大手企業の新卒採用の責任者と話をする機会があった。

 

「最終面接に来る学生はとても優秀だなぁ~」

 

などと話をされていた。

 

大手企業が良いかどうかの話は別として
景気が良くないので、やはり競争は厳しいと感じる。


○過去と未来

 

日本の財政は、政府の債務残高が対GDP比200%を超える厳しい状況になっている。


一部の評論家の中に、今まで大丈夫だったから、心配ないと言っている人もいた。

 

しかし

 

「過去の延長線上に未来はない」

 

小説「坂の上の雲」の中で,旅順の攻防戦に手を焼く乃木軍に対して
児玉源太郎総参謀長は次のように言った。

 

「諸君はきのうの専門家であるかもしれん。しかしあすの専門家ではない」

 

・・・

 

これからのたくさんのシナリオを考えることも必要に思う。

(自分に言っている。)

 

世の中、想像できることは起きる
なぜならば、想像もできないことが起きる

 

ひとつ参考になるのがサイクル分析になる。

 

そして

 

歴史
(長期投資家は歴史から学ぶことは多い)
(特に近代史は重要に思う)

 

国際感覚

(国際感覚を持つ人は少数派だと思う。世界の金融危機に対してのん気な人が多い)
(少し前、元外交官の話を聞いたことがあります。次元が違うと思った)

 

金融知識(やはり難しい)

 

また、現在のファンダメンタルズを無視する相場では
「深い」チャート分析も必要になる。

 

(オプションの知識も重要になる)

 

世界金融危機が続いている中、楽観論はこれからも出てくると思います。
(問題の先送りが多く、構造的・本質的な問題が解決されていない。)

 

「世界金融危機」と検索すると
(2007-)とあり、まだ終わっていない。

 

厳しい時代なので明るくすることも大切に思うと同時に
正しい危機感を持って万が一の危機に備えることも必要と思う。
そのためには、やはり勉強する必要がある。

 

 

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