前回の日記に続いて飛行機関連の日記です。
ノルウェーの経済学者が「航空会社は肥満の乗客から追加料金を徴収すべきだ」との論文を学会誌に発表し、航空業界で波紋が広がっているようです。
体重別料金は、燃料費の高騰や格安航空会社(LCC)の台頭で苦境に陥っている航空会社の救済策になると同時に、環境や健康問題にも資すると主張しているそうです。
この学者は、「体重40㎏の乗客も120㎏の乗客も運賃は同じだが、体重40㎏の乗客の荷物が規定重要を超過した場合、追加料金を取られる」と、不公平感を指摘し、荷物と同様に体重の超過分にも追加料金を課すべきだと主張したようです。
さらに「機体の重量が1㎏減るごとに3000ドル(約28万円)分の燃料が節約でき、排出される二酸化炭素(CO2)も削減できる」と指摘し、「体重の軽い乗客を効率的に乗せた方が燃料の消費が減り経営にも貢献する」との論理を展開しているそうです。
その上で、具体的に3つの料金制度を提案したそうです。
1つ目は体重と荷物の合計で1キロごとに課金する方法で、「体重100キロで荷物20キロの乗客は、体重50キロで荷物10キロの乗客の2倍の料金を支払う」ことになるそうです。
2つ目は肥満の乗客には追加料金、痩せている乗客には割引を適用する方法だそうです。
3つ目は体重によって料金を「高額」「一般」「定額」に区分けする方法だそうです。
ただ、成人の約3分の2が肥満か過体重という米国などでは反発も強いようです。
2011年には米ニューオーリンズ在住の体重136キロの女性客が、サウスウエスト航空から太りすぎを理由に2人分の座席の購入を強要されたとして提訴したそうです。
サウスウエスト航空は致命的なイメージダウンを被り、それ以降、肥満の乗客に無料の追加座席を提供する羽目になったそうです。
一理あるとは思いますが、日本で導入しようとしたら、日本でも反対の声があがるでしょうね。