銀河系中心の超巨大ブラックホール(白い球で表現)にガス雲が近づき、引き伸ばされる予測の計算図(東京工業大の斎藤貴之特任准教授と国立天文台の武田隆顕特任助教提供)

太陽系が属する銀河系の中心部にある超巨大ブラックホールにことし夏ごろ、巨大なガス雲が近づき、太陽の50倍ほど明るい光を放つとする予測を東京工業大などの研究チームがまとめた。ただし宇宙空間のガスやちりで遮られ、地球から目で見ることは困難という。
さいたま市で開かれる日本天文学会で21日、発表する。
東京工業大の斎藤貴之特任准教授は「世界中の天文台が注目している。ガス雲の観測により、超巨大ブラックホールの周辺がどうなっているか理解が進むだろう」としている。