内閣府は16日、がん対策に関する世論調査結果を発表した。日本のがん検診の受診率が20~30%程度と低い現状を踏まえ、検診を受けない理由を複数回答で聞くと、「受ける時間がないから」(47・4%)、「がんだと分かるのが怖いから」(36・2%)との回答が上位を占めた。
また、がん治療などのため2週間に1度程度通院しながら働く環境が日本社会で整っているか尋ねたところ、仕事との両立は不可能との回答が68・9%で可能の26・1%を大きく上回った。
厚生労働省の担当者は「調査結果をがん検診の受診率を上げる方策に生かしたい」と話している。