今度のシロモノはパイロットの万年筆で名称が不明です。
(この間(3月21日)、東京の京橋にあるパイロットのペン・ステーションに所用(万年筆の修理)で行った際、判明しましたので改題。ちなみに職員さんの発音だとテッセンスって言っている様に聞こえましたが。なお形式番号等は向こうの資料を書き写して来たものです)
ニブ(ペン先)に有る製造刻印からすると75年製(正確に言うとT875の刻印だから東京工場1975年8月製)らしいですが。ちなみに当時の価格は一万円。
高級ラインに属するペンなんでしょう。
自分はデッドストック品となっていた物をオークションで9000円で落札してきました。
…後日、他の出品者が2000円でスタートしていたのを見て泣きましたがw
ちなみにネットで検索したものの中々出てこなく辛うじて一か所にて同じペンで他にシャーペンとボールペンのセットになっている奴を見ました(その人の所だと76年で発売されたと書かれていました。ちなみに万年筆以外の各ペンは4000円だったようですね。万年筆だけが別格で高いです)が、やはり正式な名称は書いて無く本当に名称が不明です。恐らくは当時に作られていたレディのシリーズ物だと思うのですが。
本当に細身のペンで(恐らくは)ステンレスの灰色に近い銀色のボディをヘアライン加工してあって非常に美しいペンだと思っています。(やはり向こうで調べた所ステンレスでした。ちなみにこれの上級ラインなのでしょうかペン・ステーションの展示物では、これそっくりの金張りモデルが有りました)
(なお、この写真が美しく見えないのは単に自分の撮影技術が悪いからです)
実際、見た目に惹かれて買った位ですから。
(まぁ正直に話すとキャップが嵌合式だったのも理由の一つだけど)
18金のニブ(ペン先)を持ちますが字幅がF(細字)と言うのに書いていて当たる感じがしません。本当にペンポイントで書く事が出来ると毛筆で書いているような感じでスーッと線が引ける夢のようなペンです。
ただ、欠点を書けば細身過ぎて(首軸の一番太い所の直径を定規に押し付けてはかってみたけど9ミリ程度しかない)自分は若干持ちにくく感じたのと、コンバーターはCON-20しか使えない程、内部が狭く細いって事でしょうね。
まぁ行き着く話、全ては、その細さが問題って事ですかね。
このペンがCON-70は無理でもCON-50が使えていたら、或いは私の万年筆漁りは止まっていたかも知れませんが…惜しい。