はい。今回の万年筆はパイロットのカスタムヘリテイジ92です。2月の頭頃にハードオフ(つーより、この場合オフハウスの方か)で確か9千円台で買ったもんです。因みに字幅はF(細字)です。メモやノートの罫線の中に書くのが私の主な使い方なんで。
(なお中古で買ったのは安い値段で沢山のペンを使って見て自分に合っている一本を探す為です。近場に万年筆が大量に試筆できる環境が無いのと、あっても自分の性格だと気後れして沢山の万年筆を試すのが出来ないと思いますので。それに少なくとも数日程度は付き合わないと見えて来ない事もありますしね)
因みに市場価格を考えると本体だけの状態で売っていた、このペンはどう考えても値段が高すぎる値付けですが…まぁ沢山使って見るには一応許容範囲かなと思って購入した感じですね。
さて、この万年筆、国産では最近珍しい、回転吸入機構を備えた万年筆です。
個人的に、この万年筆の好きな所は上記の構造に由来するインク容量が多いって事ですかね。
公称では確か1.2CC程インクが入ります。最近手に入れた趣味の文具箱のvol.11だと国産最強のコンバーター、CON-70でも1.1CC。因みにこのコンバーターはパイロットのコンバーターですが、パイロットの万年筆でも、このコンバーターを使えない機種は意外と有ったりします。大概のパイロット製の万年筆で使えるCON-50なら0.81CCどまりなんで、やはり大容量のインクがコンスタントに使えるのは、この万年筆の一番の強みですね。
後、スケルトン軸なのでインクの残量が分かりやすいのも良いですね。
他にはパイロットらしからぬクリップも良いです。パイロットのクリップの多くは雨だれなんで個人的には使いにくく感じてます。
逆に使い辛く感じている部分は、やっぱりキャップがネジ式って事ですかねぇ…。
最近外国産の万年筆も使い始めているのですが、海外の製品の方が例えネジ式でも回転数が少なくても開閉出来るので咄嗟の際の即応性に軍配が上がるんですが。
(ただまぁ手持ちの外国産に関してはペンケース内にある程度長期保存してキャップが外れないかのテストを行ってないんで一方的にどうこうは言えないんですがね)
後、これはスケルトンの万年筆を買っているのにどうなのかと言うべき所だけど…。
(個人的にはスケルトンを選んで買ったっていうよりグランセしか使ってないパイロット製品の再評価って感じなんで…)
実際にこれを使っていてスケルトンの軸って言うのは職場でどう思われるんだろう?って言う世間の目のが気になる部分ですね。
まぁ以前から言ってますけど使っているペンがTPOを外して周りから変な目で見られるのも嫌ですしねぇ…。
(もっとも職場で万年筆つかっていたら既に珍しいとか言われて変わり者扱いされていますけどね)
まぁ自分が使って感じた点は、こんな所ですね。
なお、この万年筆(短めの)首軸を持ってペンを使っているいる状態でインク満タン、キャップ後ろ刺しの条件では若干、トップヘビー(キャップの方が重い)に感じますね。ただ耐えられない程ではないです。
PS.
万年筆は持ち歩く際に温度変化によってはキャップ内に結露が起こる時がありますが、スケルトン万年筆と言う、その構造上、発生した結露が見えるとか貴重な体験を楽しめました。