人の死なないミステリーといえば、人気作家の松岡圭祐氏。
第4回・日経小説大賞を受賞したのは、
犯罪を犯したのに、誰も捕まらないミステリーだった。
でもこれは、税金横流しな公務員の腐ったIT談合などの犯罪を犯したわけじゃない。
内容をひと言でも漏らすと、ネタバレな恐れがあるのであまり筋はいえない。
事件は、米国の空港にて起こる。
テロ警戒の厳しい空港は、ひとつの密室になっていた。
その中で、瞬時にして消え去った一人のこども。
題名が、受賞時とは変更になっていた。
★「神隠し」
長野慶太著 日本経済新聞出版社 1,500円+税 2013.2.20.第一刷
トリックの大事な要素が、日米またいでいる点もユニークかと思われる。
川端康成が読んだら、「美しい!」と評したかも知れない。
海堂尊氏にも、是非読んでいただきたい。