8日、米労働省が発表した2月の雇用統計は事前予想大きく上回り、雇用情勢の回復ぶりを示すものであった。そのため、株式などリスク資産への資金流入が活発化し金は売られた。しかし、金の下値が堅かったことや、経済指標は改善が示されたが金融当局が緩和策を転換させるほどでもない、との見方から買いが入りプラス圏で終了した。当面ドル建ての金は、米政府の強制歳出削減が景気減速につながるとの見方もあることや、目先主要な経済指標の発表もないため、19・20日のFOMCまでしばらくはもみ合いと思われる。
一方国内の金相場は、円相場が予想を大幅に上回る米雇用統計を受けて一段安となったため、円安手がかりの買いが入っている。6日のADP雇用統計、7日の週間新規失業保険申請件数、8日の雇用統計など、相次ぐ米雇用指数の良好な結果からドル買いが進み易く、また、日本では日銀新体制での積極緩和への期待も強いため、円安・ドル高が進み易い地合いである。このため、東京市場は円安が下支えとなり堅調な値動きを維持しそうである。本日夜間取引時間は、欧米とも主要な経済指標の発表がないため手がかり難から動きづらく、現状水準を中心としたレンジ内取引と思われる。
夜間取引レンジ 4,865円~4,924円
中川
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