【アーバネット】成長を見据え積極策展開

u_kouさん
アーバネットコーポレーション は東京都内を中心に、投資用ワンルームマンションの設計、開発を手掛ける。実物資産として投資用マンションのニーズが高まり、業績は好調だ。
 
  今期(13年6月期)の単体業績は、売上高71億円(前期比4.1%増)、営業利益7億1500万円(同55.0%増)で、大幅増益を見込んでいる。今期の販売物件は仕入れ段階の不動産価格が上昇する前だったこともあり、特に利益率が高いようだ。好業績期待から株価は上昇し、2月4日には昨年来高値5万9700円を付け、その後も高値圏の推移が続いている。
 
  ただ、今後も現在の好事業環境が続くかは不透明のため、同社は2期先までの土地取得を進め、中・長期的な収益を確保する方針を打ち出す。しかし、直近では開発用地が不足気味で、競合他社より先に手付金を支払うなど、各種費用の必要性が大きくなっている。金融機関の対応は前向きながら、用地の現状価格と路線価との差異があり、融資金額が土地取得代金に届かないケースもあるようだ。
 
  こうしたことから、同社はマイルストーン・キャピタル・マネジメントを割当先とした第三者割当による新株予約権発行(行使価格5万876円、潜在株式数9900株)と、コミットメント条項付き第三者割当契約を締結し、資金調達を図った。2月25日には払い込みが完了、すでに株価は行使価格を超え、転換も始まっているもよう。これが同社株の流動性向上に役立つとの見方も出ている。
 
  同社は少数精鋭を徹底して固定費を最小にしていることもあり、来期以降も成長が続く公算は大きい。株価も上昇基調が見込めよう。 
 
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