ある意味、こう言うのが剛腕って言うんだろうか?
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130302/stt13030219250005-n1.htm
”春闘を舞台に麻生太郎副総理兼財務相が民主党最大の支持団体、日本労働組合総連合会(連合)に対する攻勢を強めている。賃上げが進まない現状を連合の努力不足とみて、その責任に言及し、自ら労組の代わりとして経団連と交渉する姿をアピールしている。先の衆院選で民主党が大敗し求心力が低下した連合に「無能」のレッテルを貼り、賃上げを政権の手柄とすることで、夏の参院選を有利に進めたい思惑があるようだ。
麻生氏は1日、経団連の米倉弘昌会長と都内で会談し、安倍政権が掲げるデフレ脱却に向け、一時金や賞与の引き上げを要請した。席上、「連合に代わって給料を上げてもらう交渉をしている。この10年間労働分配率は下がり、物価以上に給与が下がった。企業の一番上の方々に決断していただく」と意気込み、連合を牽(けん)制(せい)してみせた。
麻生氏は2月20日の参院予算委員会でも「連合はきっと賃上げを一生懸命やっていたんでしょう」と持ち上げた直後に「この3年間、(賃上げは)あまり聞いたことはない」と嫌みたっぷりに述べた。
麻生氏が連合への批判を強める背景には、民主党政権下の労使交渉で存在感を発揮できなかった労組をやり玉にあげることで、同党の支持基盤を揺るがそうとする意図が見て取れる。
一方、春闘が見せ場のはずの連合は「労働条件を含め労使交渉を一生懸命やってきた。心外だ」(幹部)と麻生氏の発言に不快感を示すものの、自ら掲げる政策実現のため与党に働きかけを強めなければならない状況に追い込まれている。
連合は1月、公明党と政策協議を適宜実施することで合意した。さらに古賀伸明会長と安倍晋三首相とのトップ会談「政労会見」の実現を目指し、自民党幹部に要請しているが、返事がないという。”
民主党の政治家とは貫禄が違うな。民主党と、その支持団体の連合を攻撃しつつ、アベノミクスに対して効果的な布石として使う。
まぁここ数年の民主党の失策が有ってからこそなんだけど、やり口が巧妙。
経団連への圧力と、労組へのハッパ。
これが成功すればアベノミクスの前提の一つとしての所得向上が前進するしね。
まぁこう言うのを見ていると日本の景気回復が期待できますなぁ…良い事です。