バーゼル３に備え野村ＨＤが野村不動産ＨＤ株の一部を売却へ

[TAROSSAさん]

野村ＨＤは、連結子会社である野村不動産ＨＤ株の一部を今月売却し、子会社から外すそうです。

金融機関の新たな自己資本規制「バーゼル３」が今月末から適用されるのを控え、経営資源を証券業などの本業に集中させるそうです。

 

野村ＨＤは昨年末現在で野村不動産の発行済み株式の50.9％を保有していますが、売却で36.3％まで引き下げ、持分法適用会社にするそうです。

21日に野村不動産株2787万株を売り出すそうですが、投資家の需要が大きい場合は3204万株を売り出し、議決権比率は34.2％に低下するそうです。

１日の終値で換算した売却額は500億～575億円になります。

 

バーゼル３では、自己資本の質の向上や自己資本比率の水準の引き上げが求められるそうです。

野村不動産は不動産などのリスク資産を多く保有しているため、子会社のままだと2018年３月末までの経過措置の中で、野村ＨＤの自己資本比率に影響を与える可能性があるようです。

 

野村ＨＤは、両社が本業に注力できる体制への移行が企業価値に資すると判断したとコメントしており、協力関係は維持していくそうです。

 

他の金融機関にも同じような影響がでるんでしょうかね。

 

8604：550円、 3231：1,797円