バラの会さんのブログ

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後悔回避行動とプライド効果







後悔回避行動とプライド効果~自分の売買が観察されている時に生じる心理的葛藤




投資家は損失を確定させるのを嫌がります。もちろん私も嫌です。損失を確定すると言うことは、どのように言い訳しようと判断を間違えた結果です。心理学的には、人間が間違った決断をした時の後悔は、決断が正しかったときの喜びを上回ると言われています。このようなことかも、自分が下した判断を間違いと認めるのは容易ではないのです。また、自分が損切りした日が大底になり、翌日から持ち株が急騰し買値を上回れば、最初の判断が間違っていなかったことになってしまいます。この時に受ける心理的ダメージは、損切りした時のダメージより強くなります。そんな後悔は誰もしたくありませんね。それゆえ、損を抱えている状況下では消極的な行動(何もしない)しか出来なくなるのです。これを後悔回避行動といいます。

では、自分の売買が他人に観察されているとしたらどうでしょう。判断を誤った時は、損失を出す痛みの他にメンツまで失うことになり、後悔回避行動を更に強めてしまいます。これとは逆にポジションに利益が乗った時はどうでしょう。自分の判断の正しさを証明するために、今度は早すぎるタイミングで利食いしてしまうことがあります。他人に観察されていれば、メンツを保つために更に強くなるでしょう。これをプライド効果といいます。

仕事などで自分のポジションを公開せざるを得ない人を除き、個人投資家が自分の持ち株を他人に教えるのは、後悔回避行動とプライド効果を強めるだけなので、百害あって一利なしと言えそうです。

1件のコメントがあります
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    バラの会さん、こんばんは

     

    日記をいつも拝見させて頂いています。

     

    プライド効果と言うんですね。

     

    私も日記で株式の取引行動を書くことで自分の投資判断を曲げてしまうことは自覚していましたが、そんな名前が付いていることは初めて知りました。

     

    まあ大儲け出来ないのも仕方が無いし、損切りするのは仕方が無い。

     

    それで良いとは思っていない気持ちが判断を誤まらせる。

     

    禅問答ですね。

     

     

     

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