そろそろ、オジさんが消えるお時間です。最後のグラスを飲み干すと
携帯のバイブがした。J君からだった。
Mと一緒じゃあないのかな？と思っていたが、どうも一人らしい。
話がしたいというので、いつものバーで待ち合わせる事にした。
「あれ、行っちゃうんですか？」「ごめん、ちょっと用事ができちゃった。」
「彼女のトコに行くんですか？」「そうならカッコいいんだけれどね。」
「うそー、聞いてますよ。」「○○さん、若い子がスキだから、実は.....」
「おい、よせよ、こんなところで言うのは」とW君が話の止めに入った。
どうしたのかなー。いつもは「また、誘いますよー。お金よろしく。」なんて冗談が飛び出るだが。
店を出て、タクシーを探していると、後ろから女性が声をかけてきた。
彼女は合コンで知り合った女性でした。
急に田舎のおばあちゃんがやって来たとのこと。それで抜けてきたそうです。
残念でした、もしかしたら......なんて事はなかったようです。アハハハ。笑っちゃいますね。
彼女を乗せたタクシーを見送り、バーに向かいます。
店に入ると、J君はもう着ておりました。
「やあ、ひさしぶりだね、元気だった？」
「おひさしぶりです。」相変わらず礼儀正しい男子です。
彼とは、Mの絶縁宣言から会えませんでした。会ったら別れると脅されいたらしい、彼氏が。
今でもなんでそんなに私を毛嫌いしているのかわかりません、今頃反抗期なんでしょうか？
今の若い娘がわかりません。
いきなり、「話って何？」聞くわけにもいかないので、J君の近況を聞いてみた。
彼は今年4年生で、就職も大手銀行に決まっており、（本当は商社がよかったらしいけれど）楽勝です。
しかし、専門学校に通って国家資格を取るのだそうです。堅実な男 の子であります。
Mが卒業して何年か経てば結婚するしたいと言っておりました。
イケメンなんだから、もっと遊んじゃえって言いたいのですが、
言えません。言ったら殺されます。ゼッタイに。
すこし話が途切れると、いきなり真面目な顔して
「今でもMと連絡を取っていないのですか？」と聞かれました。
「うん、そうだよ、シカトされているよ。どうしたのかねえー？」と笑って答えると
「じゃあ、お母さんの話も聞いてませんよね？」
「うん、それって？」
J君は躊躇しながら「これって言ってもいいのかな。」ボソボソと何か....
「大丈夫、彼女達から絶縁されているから、君から聞いたなんて言わない、安心してよ。」
「実は、Mのおかあさん、再婚するみたいですよ。」と神妙な顔してます。
ふーん、そうかー、何かあるなとは思っていましたが、そうでしたか。
「そう、よかった。よかったじゃあないか。これで君だってMを家族に紹介しやすくなったし。」
なんでこんな言葉が出たのか、不思議ですが。
彼の話によると、その話はまだ私は知らないとわかると
「なんで、そんな大事な話を○○さんにしないのか？」
「○○さんをなんで邪見にするのか？」と詰め寄ったそうです。
すると、Mは「J君には関係ない。」「あの人に話したくない。だって他人だから。」とか言い合い
喧嘩してしまったそうです。
彼には、そこまで私を心配してくれてありがとう。
私に言わなかったのは、あまりに近すぎた存在だったから逆に言いにくかったのだろうと
それより、私の事で喧嘩をしないで欲しい、これからもMをよろしく頼むとお願いしておきました。
いずれ、Sも再婚はすると思っていましたが、いざ、それが現実化すると何か違和感を感じます。
眠い・・・と思いつつ
（笑）！
＆ 
