安曇野を紹介するテレビ番組、シンガポールで今春放送

[arama-さん]

　日本の大手広告会社や複数のテレビ局がシンガポールにつくった運営会社が２５日に放送を始める現地の日本専用チャンネルで今春、安曇野市を宣伝する３０分番組が放送される。長野市の映像制作会社「イメージ・ワークス・ジャパン」が国補助金２５０万円で撮影、編集。安曇野市の安曇野ブランド推進室がロケ地を紹介した。制作会社は「映像による宣伝は繰り返し流せる。誘客に効果的」としている。

　番組名は「旅ごころＰｕｒｅＪａｐａｎ（ピュア・ジャパン）」。松本市在住の東南アジア出身の２０代男女３人がリポーター。安曇野わさび田湧水群で豊富な湧き水に触れ、ソバ畑では実を収穫して粉を打ち、食べて紹介。温泉宿にも泊まる。街角の湧き水が飲めることに驚く外国人は多く、「飲料水不足のシンガポールでも水の豊かさが日本のＰＲになる」と考え、安曇野市をロケ地に選んだ。

　番組では、浴槽に入る際のマナーも紹介。日本を訪れた外国人が習慣の違いで困らないように配慮した。リポーターを務めたタイ出身の柳沢ワシラパンさん（２７）＝松本市征矢野＝は来日して８年。「日本は街がきれいで人は優しく、皆ルールを守る。番組を見て日本に来る人が増えてほしい」と話す。

　シンガポールでの放映は３月３１日、４月１、２日の計５回。運営会社は今後、インドネシア、フィリピン、マレーシアなど東南アジア１０カ国でも放送を計画中。制作会社は「アジアの富裕層を呼び込むために中国や韓国はどんどん映像で宣伝している。日本も乗り遅れないよう、行政が力を入れてほしい」としている。