経済産業省は22日、再生医療の産業化に関する有識者研究会に報告書案を示し、人工多能性幹細胞(iPS細胞)の活用などで、再生医療の国内市場規模は2012年の260億円から30年に1・6兆円まで拡大するとの予測を明らかにした。
市場の成長見通しを示して、再生医療分野への企業の参入を促すのが狙い。報告書では、日本の研究はトップレベルだが実用化で欧米と差がつくことが懸念されると指摘。今後の課題として、再生医療に関する情報発信や、保険制度の在り方の検討、関連機関の整備などを挙げた。
12年時点の再生医療の市場規模は、既に実用化の製品と、周辺産業を合わせた金額。