【投資脳のつくり方】政治の不全を問う

木下 晃伸さん
木下 晃伸さん

●みなさま、いかがお過ごしでしょうか。


経済アナリスト、木下 晃伸(きのした てるのぶ)です。



●先週土曜日、無事ベトナム、タイより戻ってまいりました。本日より、平常の「投資脳のつくり方」でお伝えしたいと思います。


それでは、雑誌「マネージャパン」ホームページに平日毎日連載している「経済アナリストが斬る!投資に役立つ3大ニュース」をご覧下さい。


本日もよろしくお願い申し上げます。



※木下晃伸プロフィール等はこちらから


>>http://terunobu-kinoshita.com/profile/profile.html 



※現在、連載、寄稿している媒体はこちらから


>>http://www.terunobu-kinoshita.com/20080325-kiji.pdf   



-----------------------------------------
□本日の目次
■経済アナリストが斬る!投資に役立つ3大ニュース
■編集後記
■テキストはこちらから
------------------------------------------

───────────────────────────────────
【経済アナリストが斬る!投資に役立つ3大ニュース】
───────────────────────────────────

※※おかげさまで22,701名!のみなさまにお読みいただいています※※


☆雑誌「マネージャパン」ホームページもぜひご覧ください!


>>http://www.sscom.co.jp/money/ 



●2008年4月7日(月)本日お伝えする内容はこちら!


1.政治の不全を問う


2.ラオス、初の貿易黒字に


3.現代自、インドへ高級バス



>>http://www.terunobu-kinoshita.com/20080407-toushinou.pdf



●無事、ベトナム・タイから戻ってきました!詳細は、現地写真と共に、アメーバオフィシャルブログ「テルノブログ」からどうぞ!


>>http://ameblo.jp/terunobu-kinoshita/ 



●個別銘柄をより深く知りたい方にはこちら

プレミアムメールマガジン「なぜ、この会社の株を買いたいのか?」


※魅力ある銘柄を探し出すためのファンドマネジャーのノウハウを、細大漏らさずお伝えしている「なぜ、この会社の株を買いたいのか?」のエッセンス部分をお伝えさせていただきます。


すでにお申し込みを考えている方はこちら


>>(まぐまぐ)http://premium.mag2.com/mmf/P0/00/50/P0005007.html


>>(フィスコ)http://fisco.jp/report/mail/terunobu-kinoshita.html 



お申し込みの前に、サンプルを見たい方は、【プレミアムメールマガジン問い合わせ080407】というタイトルで下記までメールをお送りください。


>>toiawase@terunobu-kinoshita.com


 
( 資料作成:木下 晃伸 きのした てるのぶ )

────────────────────────────────────
■編集後記
────────────────────────────────────
●海外


ベトナム、タイへの訪問は実りあるものとなりました。


でも、海外に行くと、ますます海外をこの目で見たくなってしまいます。


取り急ぎ、5月はカナダ、6月はもう一度タイそしてマレーシアへの訪問を考えています。


エネルギー資源国家の現状をこの目で見ることで、世界が見えてくる。そんな予感がしています。




ご意見・ご感想はこちらから

↓↓
analyst_mail1@yahoo.co.jp


( 文責:木下 晃伸 きのした てるのぶ )

-----------------------------------------

────────────────────────────────────
■本文テキストはこちらから!
────────────────────────────────────


1.政治の不全を問う


 ●ねじれ国会の下で政策決定に遅れが目立ち始めている

 ●学習院大学教授、佐々木毅氏は「未熟な管理能力」と強調

 ●問題を整理する能力が政治には必要


日経平均株価が12,000円を割り込んだ際、多くの有識者は10,000円台もありうると語っていた。しかし、やはりマスコミが悲観論一色に染まる時、底打ちとなる。ゆるゆると株価が上昇し始め、2月高値の14,000円も目前に迫ってきた。


世界的に株価が上昇していた先週、約1週間ベトナム・タイへ訪問した。そのとき必ず話題になるのが政治の問題だ。新興国と一段下に見られがちな両国にも政府の悪い点はある。しかし、日本は世界から見ても際立って政治不全に陥っていると思わざるを得ない。世界中を揺るがせている震源地のアメリカが下落したとはいえ底堅く推移しているにもかかわらず、日本の現状はどうだ。


学習院大学教授の佐々木毅氏は、この点を「政党自身が所属議員を含めてマネジメントが全然出来ていない。人事面でも組織面でも管理能力が極めて低い。数で押し切れば決着させることはできるが、政策などの内容を詰めてマネジメントする能力は未熟なままだ」と強調している。


会社でもマネジメントが悪ければ株価は下がる。それは国も同じだ。金融が世界的に危機的状況にある現在、日銀総裁が不在という国を外国人投資家の目で見てどうだろうか。国の行く末を真剣に考える政治家の登場を望みたい。



2.ラオス、初の貿易黒字に


 ●ラオスの貿易収支が黒字に

 ●経済統計を整備した1986年以来初めて 

 ●鉱物資源開発の外資への開放政策が奏功


ラオスの2007年の貿易収支が2億5300万ドル(約260億円)の黒字となった。貿易黒字は同国が経済統計を整備した1986年以来初めて。


鉱物資源開発の外資への開放政策が奏功し、金や銅の輸出額が増えた。08年もボーキサイトなど新鉱山の生産が立ち上がり、黒字幅は拡大する見通し。


ラオスは、金、銅、鉄、リン、ボーキサイトなどが豊富にあるが、財政上の理由で未開発のまま放置されていた。政府は豪オキシアナによる鉱山開発の成功を受け、05年の国会で資源開発に外資を積極導入する方針を打ち出した。すでに資源開発は50以上が進行中とのこと。


ラオスはASEANの地政学的にもカンボジアとならび今後発展が予想される地域だ。しかし、GDPはいまだ3,000億円レベル、人口も605万と非常に小さな国だ。


ただ、ラオスが発展するということは、地政学的に見ると、中国やインド、タイなど、ASEAN周辺各国に開発のメリットを与えることになる。日本貿易振興協会(ジェトロ)によれば、実際タイからの対外直接投資はラオス向けが急増している。未開発の地域がまだあるアジアは、日本からの地理的な条件もあるため、調査を継続したい。



3.現代自、インドへ高級バス


 ●韓国の現代自動車は、インドの自動車部品メーカーカパロ社と提携

 ●2013年までの5年間に約5,000台規模の高級大型バスを現地生産

 ●インドにおける商用車市場にも本格進出する


韓国の現代自動車はインドの自動車部品メーカーのカパロ社と提携した。2013年までの5年間に、約5,000台規模の高級大型バスを現地組み立て方式で輸出する。


現代自動車は、インドで小型乗用車を生産しているが、商用車市場にも本格進出する。


日本にいるとなかなか馴染みがわかないが、インド、タイ、ベトナムと3カ国のみだが俯瞰して思うことは、現代自動車は非常にプレゼンスが高い、ということだ。インドに至っては、スズキの子会社マルチ・スズキに次ぐ第2位のシェアを誇る。


また、ベトナムで視察してきた東京ドーム636個分の再開発地域「ナム・サイゴン」地区で、活発に動いているのは韓国企業だった。飲食店などでも、韓国人の姿は目立つ。


韓国人は知識人は、大学で徹底的に英語を学習する。そのため、日本とは比べ物にならないほど海外で活躍するケースが増えている。英語は現地に行ってしまえばなんとかなる。「日本人は臆病すぎる」とは、ベトナムの現地で活躍するベトナム人の商社マンの言葉だ。世界の中で日本のプレゼンスを高めるためにも、私たちは、積極的に海外に向き合って行く必要があると思う。  


───────────────────────────────────

◇発行人/編集人  

木下晃伸(きのしたてるのぶ)  (社団法人)日本証券アナリスト協会検定会員

株式会社きのしたてるのぶ事務所    
     

(C)2005-2008byTerunobu Kinoshita&TERUNOBU KINOSHITA OFFICE LIMITED. All Rights Reserved.

出典を明らかにしていただければ、ご自由にご転送いただいて構いません!

───────────────────────────────────
木下 晃伸さんのブログ一覧