名古屋市が、あおなみ線で16、17両日に実施したSLの実験走行が終了しましたが、運行上のトラブルは特になく、沿線には2日間で市の想定の5万4千人をやや下回る4万3440人(市発表)が詰め掛けたそうです。
SLは名古屋駅と名古屋貨物ターミナル駅を結ぶ5キロ区間を2日間で計6往復し、抽選で1200人が試乗したそうです。
市は経済効果や排煙、騒音など周辺環境への影響を分析し、定期運行するかどうかを検討するそうです。
今回の走行は、車両や機関士などをJR西日本から派遣してもらって実現したそうです。
市交通施設管理課の担当者は「寒い中、大勢の人が集まり、実験自体はまずまずだった」と評価する一方で、定期運行の見通しを「車両や人材の確保、排煙対策など多くの課題があり、難しい」と説明したそうです。
SL構想は「名古屋を世界の鉄道の聖地にしたい」という河村たかし市長の肝いり企画だそうですが、実験走行の費用は4千万円で、乗客1人当たりの運賃は単純計算で3万3300円余となったようです。
私の周りにも応募してはずれた人がいます。
「年に1回程度のイベントなら歓迎だが、市が税金を使って定期的に走行させることには疑問だ」と話した人がいるそうですが、たしかに1人当たりの運賃が3万円以上かかったとなると、考えてしまいますね。
ただ、広告宣伝効果や経済波及効果を考慮すれば、もとをとれているかもしれませんね。