NGTNさんのブログ
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18300円
最近、前場に上がって後場に下がる展開がよく見られますが、上値が重いと言うよりも、どこぞの先物ディーラーが日計りで買い仕掛けてるんでしょう(手口からするとカリヨンっぽい)。ネットでは実需のロングポジションが増えていないため、日計りの手仕舞いにより後場垂れてくるだけかと思います。外国人から見ると、バリュエーション的に日経平均18300円以上は買いにくいのかもしれませんね。まあ、日経平均の過去のPER推移と比べれば、今の時期にPER20近くまで買われるのはかなり堅調な動きでしょう。海外株式市場も堅調ですし円ショートの積みあがりなどをみても、金余りなんだなーとつくづく思います。
金利が低い場合は、PERがそれなりに低くても企業価値を損ないません。金利が高い地域の同セクターの企業と比べた場合、同じPERなら俄然有利というわけです。
というわけで金利の高い諸外国や過去の日本と同列には比べられなくなります。
といいつつ、金利とPERの関係を学術的に算出する方程式が出回ってないので厳密なことはいえませんけどね。
とかいいつつ、僕が不勉強なだけで出回ってるかもしれません。いわゆる「識者?」は計算結果として割安と言っているのを聞いたことがあります。識者ほど当てにならないものはない、という説も多々ありですが。
といったわけですが、NYや上海がきびしくなるとそうもいってられないのであくまで現状の経済環境だったら、という話ですけどね。
それ以上に、上記の話は理論的な話にすぎません。
市場がPER20倍を高いと感じるならそれまでの話です。
金利が低い場合は、PERがそれなりに「高くても」企業価値を損ないません。
上記のように誤りでした。
失礼しました。
もうすぐ金利が上昇するのなら、今度はPERは低くなっていくわけで、将来的な懸念はありますね。
逆金融相場の始まりが語られ始めています。
単純にいって「下落相場」です。
が、
日本は資本主義国家としての成熟度が低いので、良くも悪くも株価が金利の影響を受けないという過去の実績を持ってますけどね・・・・・・
これを最初に載せておけば良かったのですが、私が過去のPER推移で見てるのは、以下のチャートで2004年以降です。
日経225PER
http://www.opticast.co.jp/cgi-bin/tm/chart.cgi?code=0168
東一PER
http://www.opticast.co.jp/cgi-bin/tm/chart.cgi?code=0170
2004年以降は、世界景気が順調に拡大、マネーの動きがグローバルになり各国市場間の歪みが小さくなった、などの理由により連続性のあるものとして現在のPERと比較できます。昔は、株式持合いで浮動株が少なかったり、外国人があまり参入してなかったり、不景気時には純利益が激減したり赤字になったりするので、今とは比較できないPERになります。
これを見ると、2004年あたりから現在まで大体PER20前後で推移しているのがわかると思います。
現在、世界各国の機関投資家やヘッジファンドは、世界中の市場に運用資金をアロケーションし、またデリバティブや裁定取引の発達により歪みがあればすぐに是正される状態にあるので、現在の株価水準や金利水準は、非常に効率化されたものであると、というのが私の考えです。(企業価値を損なうというのが、金利負担を意味しているのなら、それは純利益に含まれているので、すでにPERに反映されていると考えます。)
S&P500のPER推移を見ても、ここ数年は秩序だった動きをしています。
http://www.martincapital.com/chart-pgs/Ch_per.htm
PERと金利の関係は、DCF法やらなんやら計算式があります。主観で決めなければならないパラメータもあるので、意味のあるものかというとアレなんですが。(上のリンクは2行をつなげてください。URLが長いとレイアウトが変になるので・・・すみません)
http://blog.goo.ne.jp/takekurabe/e/
4f5d6a786772fc0e39761941b91357fd
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/50544228.html
識者が割安と言っているのは、恐らくイールドスプレッドからですね。私もテレビで株式評論家が言ってるのを聞いたことがあります。
http://allabout.co.jp/glossary/g_money/w001599.htm
上のリンクにも書いてあるように、今は国内は異常な低金利なのでこの指標はあまり意味を持たなく(現在の国内金利だとPER50までOKなんてことになる)、またマネーの動きがグローバル化していますので、益回りと比較される金利も米国債やユーロ債の金利を考慮する必要があると思います。
外国人が円資産に投資するときは、まず全体の運用資金の何割かを日本に投資するか決めて、そのパイの中から株、債券、不動産などにリスクとリターンを考えて配分していくのだと思います。今後、日銀が利上げを続行し金利が上がってきたら、債券に配分される割合が増え、株への配分が減り結果としてPERが低くなるかもしれません。PERが上がる可能性としては、過剰流動性マネーが今以上に膨張した場合ですね。そうなった場合は、世界中の株式市場のPERが同時にバブル的に上がっていくと思います。
ただし、現在の報道はやはり金利を無視した報道が多いのも事実なのでその点だけは注意と言うことで意識的に注意喚起させていただきました(主にNGTNさん向けじゃないわけですみません)。
とはいえ、2004年以降日本の市場がグローバル化によって正常化したかどうかは結論が出せないところだと思っています。たとえ2007年までは比較的連続性があるように見えてもいつ崩れるかわからないわけで。
市場の統計として3年間という短い期間で結論を出すのはさすがに御法度と言わざるをえないと思います。
バックテストをするにしても最低6年です。
ほんとは12年は欲しいと言われそうですが。
(それが正しいと言いたいわけでもないんです)
今までも変わってきたように、これからも変わっていくでしょう。
それが僕たちが嬉々として市場に参加してる主な理由な気がします(マゾですね)。
で、アセットアロケーションの重要性は言うまでもないわけですが、外人がどんなふうに資産配分してくるかについても考えなきゃいけないのはやっかいですねぇ。
まぁ、しかたないわけですが。
それから、PERもまたアノマリーの一つに過ぎないことを再確認させられますね。
これもしかたない話です。
「じゃあ何を根拠にしろってか?」
永遠の命題です。
前回の書き込みからすでにお酒を飲んでいるのが申し訳ないです。
酔っぱらいの戯言ですが、NGTNさんと実際に会って投資談義をしたいなぁと思いました。
機会があったらよろしくお願いします。(記憶の片隅にでもとどめていただければ)
P.S.
いずれオフ会でもやりましょうー。