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子育て応援メール配信 文京区、4月から NPOと協力
赤ちゃんとのきずなを深めるメッセージや地域の子育て支援情報を妊婦や母親にタイムリーに届けようと、東京都文京区は四月から、NPO法人と協力して携帯電話に「子育て応援メールマガジン」を配信する。区によると、NPOと自治体の共同事業でこうした取り組みが行われるのは全国初という。
妊婦が出産予定日を登録すると、妊娠日数に応じて「赤ちゃんは身長八~九センチ」など、その時期の胎児の一般的な状況とアドバイスが届く。出産後は、授乳や離乳食など、子の月齢に応じた内容に変わる。
メルマガは現在、NPO法人「きずなメール・プロジェクト」(杉並区)が全国版を約三千人に配信。大島由起雄代表は「胎児に愛着が生まれ、出産や育児の不安が減ると好評です」と話す。医学情報などは、医師ら専門家が監修する。
文京区版には妊婦健診への助成や予防接種の時期、一時保育など母子の状況に応じた情報に加え、保健所や福祉センターといった相談先も掲載。出産までは毎日、二歳未満は週二回、三歳未満は月二回ほど配信。区の担当者は「産後うつや母親の孤立、虐待の防止にもつながる」と期待する。母子健康手帳の交付時などに登録を呼び掛ける。新年度予算案に関連費用百四十万円を計上した。
子育て支援に詳しい恵泉女学園大の大日向雅美教授は「今の母親は区報よりネットや携帯が身近。着実に情報が届く点がいい」と評価する。配信の回数は「出産後一~二カ月は外出しにくいので、もっと多くてもいいのでは」と話している。
登録は三月一日から可能。文京区のホームページから配信先の携帯電話のメールアドレスを登録する。