政府は29日夕、一般会計の総額で92兆6115億円に上る2013年度予算案を閣議決定する。国債費を除いた政策実行に使う経費をどれだけ借金に頼らず賄っているかを示す「基礎的財政収支」は23兆2千億円程度の赤字となり、12年度当初予算より約1兆7千億円改善する。13年度予算案では、財政規律にも配慮した形だ。
安倍政権は13年度予算と、国の支出で13兆1054億円の12年度補正予算案と合わせ、来年3月末まで切れ目なく財政出動を続ける「15カ月予算」として一体的に運営する方針だ。早期のデフレ脱却と景気底上げに向けて、公共事業や中小企業対策などに重点的に予算を配分する。