2013年度政府予算案をめぐり会談する小野寺防衛相(左)と麻生財務相=27日午後、財務省

麻生太郎財務相は27日、財務省内で各省庁の閣僚と折衝し、2013年度政府予算案が確定した。一般会計の総額は92兆6100億円で、基礎年金の国庫負担分を加えた12年度当初予算(92兆9千億円)を下回った。公共事業関係費は5兆2900億円とし、09年度以来4年ぶりに拡大し、公共事業への支出で景気底上げを狙う安倍政権の姿勢を鮮明にした。
政府、与党は27日夜、首相官邸で予算案に関する会議を開き、13年度予算案を了承した。安倍晋三首相は「切れ目ない経済対策のほか、復興、防災などの諸課題にしっかり対応するものとなった」と述べ、早期成立を指示した。政府は29日に予算案を閣議決定する。