最近に買ったって訳ではないですが、いつも使っているラミーのサファリ、字幅はEFです。最近はメインと言うよりサイドアームになって来ていますが。
このペンの長所を上げれば安い。
使い易い。
有名な話なんで、このペンの作られた故事来歴は書きません。…が、この握りの部分は持ち易い作りですし、クリップは頑丈で使い易いですし実に素晴らしい。
それとキャップが嵌合式(パチンと嵌めるタイプ)と言うのが実に良い。咄嗟に書けますからね。
後、上にかかわってきますけど、デザイン性が良い。
素晴らしいペンです。特に万年筆の初めての一本にお勧めできるペンですね。
…それと万年筆よりコンバーターの話になりますが容量が比較的大きいのも利点ですね。
色々な値が言われていますが、国産のコンバーターが実測でだいたい0.5~0.6ml台辺り(但しパイロットのCON-70は1.1ml程度有るらしいですが)に対しラミーのサファリ用のコンバーター(LZ24)は0.81mlと国産の一部のモデルを除けばインク容量が有ります。
(…もっとも、私はこれでも不足気味なんですが…字幅が国産より太い分、どうも消耗が激しい様で…)
逆に欠点を上げるとすれば、EFと言う一番字幅が細いニブ(ペン先)を使っても国産のFより確実に太い。(これカスタム74なんかの試筆用と比べるに確実に国産のFM位は有るんじゃないですか?)
もう一つの欠点はむしろコンバーターになりますが…。使っているうちにコンバーターの内壁がインクで汚れていって万年筆のインク窓から見ても残りの容量が判断しにくくなって来る事じゃないですかね?
慣れてくると気泡の関係で窓の部分の色むらが出来て来て何となく分かり、本当に無くなると完全にコンバーターの筒内に無くなっているのが見え始めるので…ただ慣れてないと急に無くなったように感じるので、その辺りに不満点が…。
それと特定モデルの話になりますが、サファリのスケルトンタイプ(vista)はインク窓いるんですかね。アレは不満点の一つですが。
まぁ型枠とか同じもの使ってコスト下げているのでしょうから仕方が無いのかも知れませんが…。
…ただまぁ、個人的には、そう言った所に不満点が有るものの、初めての一本に万年筆を選べって言ったら絶対に候補の一つに上がるペンだと私は確信しています。
PS.
後、これは欠点じゃないですがペン自体が安い(サファリは定価販売で3990円位ですかね。安く売っている所は2000円台で売っている所も有りますが(ネットだと特に)って言っても中古で見れば同程度かそれ以上の安さで書き味の良い金ペン(ペン先が金のモデル。サファリは鉄ペン。ペン先がステンレスなんです)が有るのにーって話ですね。
一応ネット上でこういう発言が転がっていたの見かけたんで。ただまぁ気持ちは分かるんですが、初めの一本に個体の状態が分からないようなペンはと思ってしまいますので。
同様の提案で定価程度かあとっちょと出せばデッドストック品とかでも安くていい個体がっても有った様に思いますが…その辺の裏ワザを思いつくのは、最低でも、もうちょっと万年筆慣れした人達ですよね。中古にしてもデッドストックにしても、そういう人が傍にいて万年筆初心者にアドバイスや何か有った時のトラブルシューティングしながら選べるんだったら、まだアリとは思えますが…。
基本的に、こう言ったサファリの様な安いモデルは試筆の環境が比較的整っていて気後れ無く試せる点に利点が有ると思います。それで気に入れば買えば良いわけですから。
そういった意味でも良いペンだと自分は思っています。