大刀に国内3例目の金象眼 福岡・元岡古墳群で出土

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 福岡市西区の元岡古墳群から出土した大刀。銘文を覆うさびを削り取ると文字の一部(矢印)が現れ、分析の結果金と判明した(福岡市埋蔵文化財センター提供)






 

 福岡市埋蔵文化財調査課は22日、同市西区の元岡古墳群(7世紀中ごろ)で出土した大刀の銘文の象眼に金が使われていたことが判明したと発表した。銘文には、西暦570年を示すとみられる「庚寅」など19文字があり、最古の暦実用例とされている。

 市によると、古墳から出土した刀剣に金象眼が見つかったのは3例目。調査担当者は「貴重な金属を使っていることから極めて重要な大刀で、古墳も歴史的に大きな意味を持つ。大和政権が支配権を確立するために、九州の豪族に分け与えたと考えられる」と説明している。

 大刀は2011年9月に出土。

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