シンガポールに拠点を置く塗料大手、ウットラムグループは21日、日本ペイントに対し、事実上の買収を提案したと発表した。日本ペイントの技術力を生かし、欧米勢に対抗できる世界的な塗料メーカーとなることが買収の狙い。
日本ペイントは「内容に関し現在確認・検討中」で、対応を「追って速やかに開示する」とした。「敵対的買収」と判断して防衛策を発動する可能性もあり、今後の展開は波乱含みだ。
ウットラム側は、子会社のニプシー・インターナショナルが株式公開買い付け(TOB)などを行い、日本ペイントの議決権の約30・33%取得を目指す。