9日午後1時ごろ、富山県黒部市宇奈月町の黒部峡谷鉄道のトンネルで、天井のコンクリート片が落下し、点検作業をしていた会社員田中憲一さん(33)=富山市=の左足にぶつかる事故があった。田中さんは足を骨折して重傷とみられる。黒部署が落下原因を調べている。
同署によると、落下したコンクリート片は縦横約1メートル、厚さ約20センチ。田中さんは同日朝から、トンネル内に設置した高さ約2メートルの足場の上で、崩落防止のための目視点検をしていたという。一緒に作業していた別の男性(37)にけがはなかった。
同鉄道は昨年12月から冬季運休している。