◆「安倍政権、最初にして最大の関門」
年明け早々、自民党は、党内においてTPP紛争が勃発しそうな雰囲気となっている。
昨年末発足した安倍政権の閣僚が相次いでTPP参加に向けて前向きな発言をする一方で、
自民党TPP反対議連には181人もの自民党有志が参加する姿勢を示しているのである。
先の総選挙において、自民党は「『聖域なき関税撤廃』を前提にする限り交渉参加に反対」との公約を掲げて戦いつつも、徹底してTPPを論戦の対象としないような戦術を採ったことで事なきを得たが、今回、正式に安倍政権が発足したことで、TPP問題に絡んでは今夏の参院選挙に向けて早くも党内分裂闘争の様相となって来ており、安倍首相としては、早くも重大な岐路に差し掛かることとなることになりそうだ。
その最初にして最大の関門となりそうなのが、月内にも実施が予定されている日米首脳会談なのだ。
そこで日本が“TPP参加”と表明しようものなら、一気に党内抗争が臨界点に達することにもなるのである。
記事元:フィスコ
http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20130104-00933012-fisf-bus_all