全国の逸品が集合 アキバに食の新名所 6月末高架下に開店

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商業施設「ちゃばら」のイメージ図=ジェイアール東日本都市開発提供






 

 電気製品とオタク文化だけでなく、食文化も楽しんで-。JR秋葉原駅(東京)の電気街口から約百メートル北の高架下に六月末、全国の食品などを集めた商業施設「ちゃばら」がオープンする。かつて青果市場の一角があった。開発会社は秋葉原の新たな客層として、子を持つ母親や高齢者を呼び込みたい考えだ。 (村松権主麿)



 新施設は敷地面積約一千平方メートル。ちゃばらの名称は青果市場の通称「やっちゃ場」と「秋葉原」を合わせた。今月中に柱の耐震補強を終え着工する予定。内装は白を基調に、外壁は柱の間にガラスを張って明るくする。



 国内各地の食品や製品を販売する「日本百貨店」を開店。十区画の販売スペースと、八十の陳列棚を設ける。千葉県の産品を販売する「房の駅」や新潟県の菊水酒造、石川県のヤマト醤油味噌(しょうゆみそ)、ゴボウ茶を販売する徳島県の「小川生薬」などが出店を決定。



 イベントも実施し、愛知県の手づくり飴(あめ)の老舗「大丸本舗」は職人が実演する予定だ。自治体では、静岡県や岐阜県のほか、長野県小布施町が無添加ジャムを販売する見込み。



 新施設は、JR東日本の子会社「ジェイアール東日本都市開発」が設置する。この場所は、旧神田青果市場が一九八九年に大田区へ移転するまで、市場の一角があった。移転後は駐車場となり、開発が課題になっていた。



 同社は二〇一〇年十二月、秋葉原駅から六百メートル北の高架下にも、革製品や雑貨などの職人らが集まる商業施設「2k540」を開設した。ちゃばらは、秋葉原から御徒町駅までの高架下で活性化を図るための第二弾だ。



 千葉修二常務(61)は「秋葉原はオタク文化と電気の町だが、かつてはやっちゃ場があり、食文化でにぎわった。添加物など食品に気を使う人たちが満足し、楽しめる場にしたい」と話している。

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